卒業

いよいよ旅立つ季節だ。多くの人が、次の段階へあがっていく。
しかし今は未曾有の就職難といっていい。入れるはいれないよりも、まず人を募集していないのだ。どころか、今勤めている人までも切ろうとしている。およそ3割の人がいまだに就職先を見つけられないでいる現状。卒業シーズンのたびに、フリーターやアルバイトや、はてはニートしか増やせない国。こんな国に果たして未来はあねのだろうか。情けないと思う。その一方で、結婚しないから子供が増えないとか、結婚しても生もうとしない人が増えているとか、何を勝手なことをいっているんだと思う。
そんな無理解を治そうとしないから、若者たちは日本を信じきれない、守ろうと思わない。
若者の無気力をいう前に、それなら人生の先輩方がその見本を示しなさいといいたいのだ。自分の富や資産を増やし守ることばかりに汲々とする老人たち。やはり日本ってあらゆる意味でスケールが小さいのかなと最近思ってしまうのだ。
若者たちがこうなりたい、と思える大人たちがどんどん減ってきている、それも現実だ。