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鯉と並んだ・・・・・・・

2009年09月11日 08:17

鯉と並んだ・・・・・・・

阪神・真弓監督、目玉血走る…鯉に並ばれた
2009年9月11日(金) 7時52分 サンケイスポーツ
写真   アニキもやるだけやった!
 (セ・リーグ阪神2-4中日、20回戦、中日13勝7敗、10日、甲子園)あちゃ、鯉に並ばれた!! 阪神中日に敗れ、8カードぶりに負け越した。ヤクルトが負け、3位まで1.5差は変わらないが、55勝62敗4分けで広島と4位で並んだ。試合後の真弓明信監督(56)は悲壮感を漂わせながらも「おもしろいやん」とファイティングポーズ。絶対このクライマックスシリーズ(CS)進出争いを制してみせる。

 甲子園に吹く冷たい秋風が、まるで鯉の吐息に思えた。中日に重い1敗を喫し、気がつけば広島に55勝62敗4分けで同率4位に並ばれた。3位ヤクルトと1.5差に3チームがひしめく大混戦。クラブハウスへの階段を上がりながら、真弓監督はつぶやいた。

 「おもしろいやん」

 充血した目を少し伏せて、抑揚のない小さな声だった。痛恨の黒星で追い込まれた状況。だが、闘志が頭をもたげていた。

 試合前は7月28日には13.5あった3位との差を、1.5まで縮めていた。勝てば0.5差。CSへの視界をさらに開くために、今季初の“速攻”に打って出た。

 再び1点をリードされた直後の四回二死一、二塁。制球の甘い先発・久保を早々に見切り、代打桧山を告げた。今季、四回以内に代打を送った試合は7試合あったが、左の切り札を使ったのは初めて。勝負をかけたが先発・吉見の前に右飛に倒れ、追撃ならず…。

 「ほしかったね、(適時打が)1本…」

 指揮官はうめいた。3つの敵失などで二回以降、毎回のように好機を作りながら、11残塁の拙攻で2点止まり。今季対戦は7勝13敗となり2006年以来、3年ぶりとなる中日負け越しが確定した。さらに中日戦6カード連続負け越しは、1991年以来、18年ぶりの屈辱。それ以上に、ひたひたと離れずについてきた広島に並ばれたことが、不気味だった。虎は最近10試合で6勝4敗といいペースでツバメを追撃していたが、鯉は最近10試合で8勝2敗という勝ちっぷり。追っていたはずが、いつの間にか追いつかれていた。

 「(残りの)ゲームも少なくなってきている。1戦1戦ということで、(今後は)こういうゲームになってくると思う」

 指揮官は、一戦必勝の執念さい配だったことを明かした。リリーフ陣も金村暁アッチソン、筒井、桟原と惜しげもなく使った。「追い越していればな」と、八回から藤川を投入するプランもあった。総力戦。残り23試合、燕&鯉との三つどもえから抜け出すには、それしかない。

 11日の横浜戦(甲子園)で敗れれば、8月21日以来の単独5位転落もありうる。血なまこで駆け上がってきた奇跡への道。こんなところで行き倒れるわけにはいかない。歯を食いしばり、足を踏みしめて、再び立ち上がる。
[9月11日 7時52分 更新 ] サンケイスポーツ

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