究極の選択

参りました。今日の昼の話。仕事を済ませて、ラーメンを食べたんです。一見の店だけど、美味しくて、楽しんでました。


ところが。


食べ終わる直前、現れたんですよ。




ヤツが。




飲食業の店にとっては、命取りになり得る、ヤツ。






そう、ゴキブリです。





体長4cm程の、恐らくチャバネ。





私は低く「オゥ」と言って、取り敢えず静観しました。ランチタイムで、さっきまで空いていた店は結構埋まり始めていた。私の隣に座っていた若いにーちゃん、彼もこの侵入者を間違いなく見た雰囲気。



私は迷いました。ここで大騒ぎして店の人に伝えれば、今来ている客は間違いなく逃げるだろう。お店にとっては大損害。起こり得る風評被害まで考えるとこれは本当に命取りになり得る。





侵入者はどうした訳か試すように私の前をウロウロしている。




私ね、飲食業の店で働いた経験はありませんが、こうした迷惑生物対策がどれだけしんどいものか、想像はつきます。それに美味しいラーメンを出してくれる店だったので、真剣に仕事をしていることも分かる。


迷いました。ティッシュでさりげなく始末するか、手を使うか。いや、それはちょっとね～、失敗して飛びまわりでもされたら最悪･･･と逡巡して結局、何もせずに勘定を済ませて店を出ました。店の人にそっと耳打ちしようかとも考えましたが、でも恐らく驚き、大変な勢いで謝るだろうから、そうなると周りの客に事態が知れてしまう。


自分なりに考え、店のためを思ったつもりで取った行動でしたが、果たしてそれが正しかったか。



隣のにーちゃんは本当に見たのかどうか、平気な顔でラーメンを食べていました。見た末の行動とすれば、コイツはかなりの大物。






昨日は某所の地下鉄の床、自分が荷物を置いたすぐ横にあろうことか、黄色い異物がついているのを発見して凍りついた私です。それは恐らく、犬の糞･･･誰かが踏みつけて、そのまま地下鉄の床に残して行ったものでしょう。ティッシュで拭き取ろうかと思いました。しかし、この時も結局何もせずに地下鉄を降りました。

最近駅構内にゴミ箱、ないじゃないですか。だから犬の糞を拭き取ったティッシュをいつまでも持ち歩かなければならないことを考え、善行を行う気が萎えて利己的な行動を取ってしまった私です。



ああ、最近試されるような出来事が続くなあ。ご先祖様が怒ってはるんやろか。