シルバーコード

肉体と霊体を結ぶクモの巣のようなネットワークが
張りめぐらされているのですがこれをシルバーコードと
呼んでいますこの切断終了が死というものです

　この線はハサミやナイフで簡単にスパッと切れません
伸びたり縮んだりしながら細くなりやがては切れるのです
これが切れる瞬間は大体の人は眠りについています
死に際しての苦悶の表情やみもだえの様子は何とも痛ましいと思うでしょう
しかし本人はもう何も感じてはいません麻酔をかけられた状態と
考えていいでしょう
苦しみは死の前の段階なのです
ここにいたっては何も感じません
だからこそ死は開放なのです
死によって病気も治るし五体不満足でも
五体満足な状態で生まれ変わるのです

　コードは１本１本丁寧に切られるのです
この世で縁があったものが知人や家族が
切り離す手伝いをするのです
喜びを持って最後の１本が切れたときは
喜びの喚声を上げるのです
自由への旅立ちの瞬間をみんなで喜びを持って迎えます
大空を自由に飛べるようになった人に
祝福を述べるのですようこそと