おいらの街

初めは母に連れて行ってもらった秘密の場所のような店だった。


高校の時、土曜日毎に通ったミスドの２階にあった喫茶店。

小さいお店だったけれど

クラシック音楽にウェッジウッドのティーセット。

Ｆ＆Ｍの紅茶に手作りのスコーンやケーキ・・・

今にして思えば、とても贅沢な空間だったのだ。


今でもお店は存在している・・移転して大きくなった。

お店も繁盛している様子だし

店長はカルチャースクールの講師までしている。


何度かは行ったのだけれど

いろいろと変わってしまったのだ。

がっかりして店を出ることが多くなり、

そのうちに誰も行こうといわなくなってしまった。




高校３年生のとき

ある情報誌にその喫茶店が載っていたことがある。

クラスの誰でも知っているお店になって

うれしいようなさみしいような・・・


そんなことを急に思い出してしまった

実は、一番のお気に入りであるケーキ屋さんが

リセッタというフリーペーパーの表紙を飾っていたのだ。


いわゆる両党な私

好きなケーキ屋さんはたくさんあるのだけれど

そのケーキ屋さんのケーキは純粋いうか飽きないのである。

私の基礎的な味になってしまっていて

他店のケーキを食べながらも思い出してしまうのだ。


商売だから・・・宣伝は必要だよね。

お店に行ったら忙しそうだった・・・

うれしいようなさみしいような

とにかく


変わらないで欲しい