おかしいな

暖めることしかできなかったから
それしか思いつかなかったから
少しだけでいいから安らいでもらいたかったから

そんな言い訳を用意して
それで。

悪質なのは
私の方なんだろうね。

彼女の方を
見ることが出来なくなってる

凛としてて
規則正しくて
聡明で
とてもきれいな

彼女なら当然だと
思うのだけれど

暖めながら
こんな顔させないでくださいと
どこかで思ってた

どうしてだろうね
いつも同じ位置から
誰かを見てる

好きだなんて
頼まれても口に出さないけど
この位置が居心地がいいとは思わない

それでも
癒されてくれるならいいかと
微笑んだのを見て
それでもいいかと思ってしまう

大輪の花火の下で
独占できた１時間があるから

このまま
離れない位置で見ていたい