ナルシスト

ああ、この自己愛の中で生きていることに気付くと、心が複雑な感情に満ちている。自分勝手だとか、他者を無視しているとか、分かっているつもりでも、なぜか手放せない自己愛がある。それはまるで、常に自分の存在が鏡に映るような感覚だ。

この自己評価の高さ、もはや自己陶酔とも言える執着。外見にこだわり、他者の期待に応えようとする。でも、その先には一体何が待っているのだろうか。他者からの賞賛がなければ、自分の存在価値が薄れていくような、それでいて虚しい感覚。

感情のコントロールが難しく、時折自分でも理解しきれない感情が渦巻く。他者の感情に無頓着と思われても、実はそこには自分の弱さを見せたくないという想いがある。他者との競争が絶えず、勝者でいることがなぜか命綱のように感じられる。

自分勝手だとわかっていても、他者の期待に応えることでしか自分の価値を感じられない。この自己愛に振り回されながらも、どこかで自問自答を繰り返す日々。果たして、この自己愛の中に本当の充足感や幸福があるのだろうか。