日立ルマーダとGLの融合

日立がグローバルロジック(GL)を買収したのは2021年7月だ。
買収金額は1兆円。当時高過ぎる高額買収とされたが、今の視点から見ると
日立が開発したルマーダ（企業向けAI、DXソフト）とGLとの融合は大成功と言えるだろう。
日立はここ３年間でGAFAMから解雇されたIT技術者をどんどん雇用しており技術者は２万人を超えた。
GLはどうか。ここも親会社の日立と同じく直近で50%もIT技術者を増やし、
その数は３万人に膨れ上がった。
日立のルマーダの売り上げは２兆円レベルになろうとしている。
GLが抱えている顧客はアメリカEUと全世界に広がっている。
GLの顧客基盤の情報を得られる事も日立に取っては強味だ。
又GLの顧客企業に対する姿勢も優れている。
生産効率は当然ながら、社会への貢献、従業員に対する福利厚生までITを駆使している。
日立の経営理念と合っているのである。だから日立とGLは相乗効果が高い。
日立は堅実だが田舎企業で変化に乏しいとも言われて来たが、深く掘り下げて行くと
既に製造業とITを融合した企業に変身している。(元々日立は意外と変わり身が早いのですけどね)
日立の時価は約9兆円だが、10兆円を超えるのは時間の問題だな。
長らくライバルだった東芝が分割され新しく生まれ変わるのだろうがこのような没落を
迎えるとはだれもが想像出来なかったな。東芝が日立より優れていたのは半導体分野だけだった。
日立も無論半導体を製造していた時期はあったが、当時日立は半導体製造は企業風土に合わないとして
直ぐに撤退した。その辺の決断力、変わり身は早かったねー。