趣味は読書、ポオの「黒猫」

「100分de名著」という番組が好きで、最初は興味のある回だけ見ていたが、最近は興味が無くても必ず録画している。
普段の自分では全く読まないような本を、紹介している時があるからだ。
先月はエドガー・アラン・ポーだった。
ポーの「黒猫」はとても幼い頃、小学校の低学年くらいに、当時読んでいた小学館の学年誌か、或いは床屋で散髪を待つ間の子供向けの雑誌で読んだのだと思う。
怖かったのは憶えているが、内容はぼんやりしていた。
今回、文庫本で買い直して、再読した。
昔と少し印象が違うのは、昔読んだ話は子供向けに端折ってあったためだと思う。
黒猫の為に、主人公の悪事が露見するのだが、そこが非常に怖いのだ。
ポーは探偵小説の祖とも言われているが、ドイルさえきちんと読んでいない僕には、それについて語る資格は無さそうだ。
今月はハイデガーの「存在と時間」である。
これこそ、この番組を見ていなければ、絶対に興味さえ抱かなかった本である。