趣味は読書、これも普通の一日

僕は、多分、ケチである。
普段履いている靴は、量販店で買った1000円くらいの、スニーカーとも言えない程度の靴で、メッシュに近い構造なので、雨の日は履けない。
同じ靴を二足持っていて、通勤に使い回している。
雨の日は、同じくらいの価格の、水を通さないスニーカーを履いている。
今日は、雨が降ったので、雨を通さない方の靴で通勤した。
僕は、趣味は読書と言いながら、通勤、帰宅の電車の中でしか本を読まず、家ではテレビばかりで、本を読まない。
今日、仕事が終わって、会社の停留所で送迎バスを待っている時、ロッカーに本を忘れたのに気づいたが、取りに戻る時間がなかったので、そのまま帰り、最寄駅の近くの書店に寄って、適当に一冊買った。
電車の中で、スマホのゲームやSNSでも良いかもしれないが、やはり、本を読みたい。
洗濯を二日に一度と決めていて、今日はその日なので、洗濯物持参で出勤し、帰りにコインランドリーに寄って、洗濯するつもりだった。
最寄駅に着いたら、右足の靴がおかしい。
前の部分の接着剤が剥がれて、靴先から三分の一くらいまで、口を開けて、パカパカいっている。
右足だけ、摺り足のようにして、出来るだけ足を上げないようにして歩き、駅のそばのスーパーで、新しい靴を買った。
雨に濡れたせいなのかは分からないが、接着剤が剥がれてしまうとは、やはり安いだけのことはある。
ツいているかツいていないかといえば、今日はツいていない。　
些細なことが重なって、嫌な気分になる時もある。
しかし、禍福は糾える縄の如し、人間万事塞翁が馬。
疲れたので、とりあえず眠ろう。