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不倫に誘われて「うれしくて、うれしくて」

2017年10月17日 09:26

芸能界だけでなく政治を動かすまでに注目を浴びるようになった不倫。「源氏物語」を「国民文学」の一つとしてめでてきた日本人であれば、たいへん残念ながら、既婚者だからといってパートナー以外の人を好きにならない保証はない、ということは認めざるをえない事実です。不倫についての意見を募った新聞記事には、読者から50通を超える「熱い投稿」が相次ぎました。男性からの誘いに「うれしくて、うれしくて」と書いた既婚女性がいた一方、不倫報道を巡るメディアへの批判も。不倫の歴史、その受け止め方を、読者の投稿とともに探ります。(朝日新聞文化くらし報道部記者太田匡彦)

 意見を募集したのは9月25日朝日新聞の記事「ひととき」です。「政治家不倫が問題になりました。みなさんは、どう考えますか」と呼びかけました。
そもそも日本における一夫一婦制は、明治時代に制定された民法732条配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない)によって確立されたとするのが一般的だとされています。
 つまり既婚者が、配偶者以外の人と恋愛したり性交したりするという意味での「不倫」は、日本人にとって新しい概念と言えなくもないのです。
 もちろん不倫を容認するものではありません。政治家資質と関連づけるかどうかはさておき、不倫が家族をこわし、周囲の人たちを不幸にする行為であることは間違いありません。
「思うに結婚くじ引きのようなもの」
 ただ、政治家であろうがなかろうが、誰もが不倫に陥る可能性がゼロではないという一面には触れておきたいと思います。
 「思うに結婚くじ引きのようなものであろう」と67歳の主婦は達観した意見を投稿してくれました。
 「お互いに当たりくじなら幸運。それが終生続けばめでたいが、人生経験を経るうちにズレが生ずる場合もある。また男女に限らず人の相性は理屈を超えたものだ」と続けました。

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