イジワル１

どこにでもあるネットカフェのペアシート

最近じゃ扉が小さめになってて外からでも中の様子が伺えるところが増えてるらしいけどこの店は違う。大きな扉で外からは中が見えない・・・

彼がこの店を選んだのはそれが理由だった。

個室に入りネットを始める彼。私はすることがないのでテレビをつけて眺めているけれど集中できない。ここに来る前に居酒屋で飲んだせいもあるかもしれないけれど、これから彼がナニをするのか考えると興奮してしまうからだ。

ここに入る前、すっかりスイッチの入ってしまった私たち。しかし土曜の夜ともなるとどこのホテルも満室・・・そこで彼は私の手を引きこの店の前まで連れてきた。

ネットカフェ・・・私は一度も入ったことがなかったのでなんでこんなところに連れてきたのかわからなかったけれど、お店へ向かうエレベーターの中で彼は私の耳元でそっと呟いた。

「ここならキモチイイことできるよ」

その一言だけで私は急に心臓が高鳴り顔が赤くなってしまった。彼もきっとそれに気づいていただろう


お店に入るなり彼は慣れた感じで席を選び、私の手を引いて店の奥へと連れて行く・・・私はさっきの彼の言葉が気になってずっと顔を赤らめたまま俯いていた。

ここまでのことをボーっと思い返していたら突然彼の手が私の太ももを撫で回し始めた。

「んっ！」

なんてことはないハズなのに、酔いと興奮で感じやすくなっているのかそれだけで私は声をあげてしまった・・・