趣味は読書、タダの本(1)

いわゆるフリーペーパーではない。
文庫各社が出している、目録のことである。
僕はこの目録が好きで、目に触れると、すかさずもらって来る。
今日は、東京駅側の、「八重洲ブックセンター」に行き二冊文庫本を買った。
ここにはいつでも各社の文庫・新書目録が、ほぼ全て揃っている。
かつて、オストロフスキーの「鋼鉄はいかに鍛えられたか」や坂口安吾の「桜の森の満開の下」を買ったのを思い出す。ここは、僕が知る限り、一、二を争う文庫の品揃えの店で、ここは奥の手、リーサルウェポンなのだ。
文庫目録には、大抵あらすじや解説が書いてあり、読書案内になっている。薄い文庫などより、余程のボリュームがある。
それらをパラパラと捲り、あれやこれやとこれから読む本のことを想像するのは、実際の読書とはまた違った楽しみがあるのだ。
しかも、無料である。