「家庭教師」

大学生時代に家庭教師を買って出た先の中高生が美少女で恋が芽生えた。

なんて事は一度もなかったな。
案外滅多にないシチュなのだろう。

・家庭教師先は男の子だった。
これでは恋は芽生えない。万が一芽生えたらそれはそれで問題だ。

・家庭教師先の女の子は美少女じゃない。
「中高生の少女は宝石の原石である」という真理を、大学生レベルの若者が得る達観には至ってないだろう。だからそこそこ魅力があっても気付ずに見逃すのだ。

・そもそも相手側に恋愛の興味がない。
マセガキを通り越して、恋愛という概念を「交尾の手続き」以下にしか思っておらないひとが中高生には沢山いる。家庭教師シチュでうまくいった人々の大半はそれを逆手に取った偶然や技術だ。ともかく正攻法では勝てない。

・中高生の女の子でした。美少女でした。恋愛への興味がありました。しかし。
あなた(家庭教師)は魅力にもエピソードにも恵まれず、敢えなく撃沈です。「幼なじみ属性」があれば勝てるかもしれん。

・上記の問題を全てクリア。しかし……。
家庭教師先の親御さんの経済的な理由で家庭教師存続できなかったり。教え子の女の子が相当なバカで志望校に行けなかった等の困難があなたを待つ。
これでは恋愛どころではない。「タダでも良いから家庭教師させてください」くらいの覚悟は持つとよい。