海底を這うように

仄暗い海の底を、

あてどもなくなくフラフラ泳ぐ。


上を見れば光があることはわかっているけれど、
その光が眩しすぎて、見られない。


そんな中に、
光の粒を落としてくれる人がいる。


僕が地を這っている時には、
いつも誰かが優しい光を落としてくれる。


その粒を見失わなければ、
僕は迷うことはない。


周りに恵まれているというか、
いつでも誰かが温かいものを与えてくれる。


どんなに冷たい場所にでも、
必ず誰かが手を差し伸べてくれる。


それなのに。







前を向くにはまだ早いのだろうか。







明日になれば、

笑顔が出せるかな。





ゆっくりでいいから、

手に掴んだ明かりは、

消さないように進もう。