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欲との距離

2012年06月04日 21:03

Narcissus and Goldmundという小説を読んだ事がありますか?日本語では「知と愛(ナルチスとゴルトムント)」というタイトルででているようです。

ドイツヘッセが書いた小説で、修道院に住んでひたすら禁欲の修行を続けるNarcissusと、そこから飛び出して世俗の欲を追求するGoldmundの人生を比較をした話しです。

二人は不思議な形でま再会し、自分たちの今までの人生を語り合い、いかに相手の人生が正しかったのかという事をお互いに告白するシーンが最後にあります。話しの中ではヘッセは最後までどちらの方が正しかったのかという個人的な偏見を一切書きませんが、実際に読んでいると一目瞭然な気がするのは僕だけでないと思います。

この様に世の中の欲に従い、揉まれていくことで物事が見えていくのでしょうか?それとも出家などをして、欲から離れていく事で、物事が見えていくのでしょうか?そういうdichotomyをテーマにしたお話です。

最近「Troubled Water」というノルウェーの映画を見ました。主人公も若い時にある「罪」をおかして教会オルガンを弾く仕事を得て、普通の生活に戻ろうとする過程の話しです。

ヘッセの話しもこの映画にも共通しているのですが、「Art」にある意味「託された役割」が描かれています。「Narcissus and Goldmund」では彫刻、そして「Troubled Water」では音楽というアートが主人公と犯した「罪」との関係性に一役買っています。とても興味のある類似点です。

どうでしょうか、みなさん?

https://www.youtube.com/watch?v=WrkyNwwoEF4

p.s.:チェロパイプオルガンの組み合わせがいいですね。

このウラログへのコメント

  • 沙依 2012年06月05日 16:50

    どちらが正しいのか書かれていないところがいいのかも知れませんよね。
    様々に考えさせられるので。

  • Kevin (えいゆう) 2012年06月05日 19:01

    > 沙依さん

    確かに。本を読んでいるととても明白に見えますよね、それが。もしよければ読んで感想を聞かせてください!僕もかなり前に読んだ話しですが、いい小説です。

  • ミトン2012 2012年06月30日 20:30

    タイトルと作者を忘れましたがロシア小説を思い出しました。2人の兄弟の内、兄は穏やかな暮らしに留まり、

  • Kevin (えいゆう) 2012年06月30日 21:35

    > ミトン2012さん

    タイトルを教えてくださーい。楽しみにしています。

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