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フィクション2

2009年08月02日 04:17

僕の起きたアイツはもう完全に覚醒している。

いろんな思いが交錯して,僕の心臓はもう倍速状態。

とりあえず彼女に悟られないように,体の間に距離を作った。

「なんかどきどきするね」

彼女はそっと呟いた。顔が少しだけ,赤い。

僕のほうがどきどきしてます。いろんな意味で。

「もっとぎゅってしてほしいな」

それは無理

したい,けどできない。

だってバレちゃうじゃないか。

そんなことを考えてもじもじしていると

彼女のほうから僕に体を寄せてきた。

僕ももう我慢できず,彼女を抱きかえす。

少しの間があいて,彼女はくすっと笑った。

「なんか,あたるよ」

またさっきの笑顔だ。今度は少し照れてるみたいだけど。

「興奮しちゃったの?ホントにやらしい」

僕は開き直って,アイツを無視してさらに強く抱き締めた。

その時の彼女の顔にさっきまでの笑顔はなく

困ったような,緊張してるような表情だった。

僕は少し不安になって,彼女の頭をそっとなでた。

彼女は一瞬僕の眼を見て,とても可愛らしく微笑む。

すると緊張が解けたのか,また小悪魔のような笑みを見せた。

「なんでおっきくなっちゃってるの?」

「あたしとやらしいことしたいの?」

答えにくい質問ばかりを聞いてくる。

彼女はSなんだな,ふとそんなことを考えた。

素敵なことだ。だって僕はMだから。

あらかた僕をからかうことに満足したのか,彼女は急に

「ねぇ?」

と小さな声でいった。今までの声のトーンではなく

もっとこう,甘ったるいような,猫みたいな声だった。

僕が続きを促す彼女は少し黙り,うつむいてこう言った。

「それ,食べてあげよっか?」

僕は一瞬なんのことだかわからなかったが,すぐにわかった。

だって,彼女の手が,それに,アイツに触れてきたから。

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