お世話になりました。

３日前の夜、家に男から電話がはいる。
妻の大学時代の恋人からだった。

彼からは毎年、欠かさず年賀状が届く。
今も結婚しないでいるらしい。




すみませんが会ってお話がしたいのですが？
今、近くに来ているので。




男に言われ、126号線バイパス沿いのファミレスに行くと、窓際の席に相手は座っていた。

私よりも６歳ほど若いはずの彼は、昔の写真とちっとも変わらない細面のイケメンだった。


「話しってなんですか？」

妻の昔の男が、友達になりに来たとは思えない。

車のキーをギュッと握りしめて、予想される言葉を待つ…



「奥さんと別れていただきたいんです。私たち、子供ができましたから。」



…あぁ…

…ついに……


………いつかそういうのが来るとは思っていた……………

………やっぱり…




黙ってうつむく私にイライラしたのか、たたみかけるように彼が言う。

「あなたねぇ、拒んだり出来ないはずだよ!?　聞いているよ、〇〇さんから。あなた平気で外泊したりするらしいじゃないですか。夫として最低だね！」


「… おっしゃる通りです。何も否定しませんし、奥さんを引き留めたりするつもりもありません。…面倒くさいの嫌いなんで離婚届けは明日にでも印鑑ついて渡します。家の権利は２人の名義になっていますから、処分してから売却益を分けるかたちでよろしいですね。では、妻にはその様にお伝え下さい。」


立ち上がると足が震えてうまく歩けなかった。
出口までとても遠く感じられた。

そんなわけで


私、離婚しました。














落ち込んでいる私のために…















それでは歌っていただきましょう！



中条きよしさんで…


曲は『うそ』です♪



折れた～タバコのぉ吸い殻で～♪

あなたのぉ嘘が～わかるぅのよ～♪

４月ぅ１日ぃついた嘘ぉつい～たぁうっそぉ～ん♪


でへ。v(*^皿^*)v