素敵なお店

素敵なお店
先日行ったお店の話を

先日素敵な居酒屋さん？に行ってきました。
どう素敵かって？

それは駅の近くにある空き地みたいな所に建ってる
プレハブ小屋みたいな感じのホルモン焼きの店なんです。

入り口のドアを開けたままで営業しているので
表から中を見ると、テーブルの上には七輪が置いてあって
BGMにジャズが流れているんです。

こういう見るからに安そうな店には五感が騒ぐんでついつい入ってみました。

ここまで書くと、どこにでも在りそうなホルモン焼き屋
さんて感じなんですが、入ってビックリ
!!

「ワ!!汚な」

店内には物が散乱していて、その上には真っ黒なススが降り積もっているんです。

壁に貼ってある野球選手のポスターはススで汚れていて誰だか分かりません。かろうじてススの切れ間から巨人軍の誰かだなと言う推測ができます。

カウンターの上には酒のボトルが、もう置けないって位立っていて、どこもかしこもススとホコリでそりゃもう悲惨な光景でした。
唯一壁に掛かったカレンダーだけは月が替ってメクッタばっかりなので綺麗になってました。

（失敗したな　こんな所で食うのかよ）（会釈満面の笑顔で入っちまったからな　今更、出られないよな）（仕方ない覚悟を決めるか）
こんな事を思いながら、テーブルに付くと幸いな事に
テーブルの上は綺麗に拭いてあり、グラスなども綺麗に洗ってありました。
だから思うに、ここのおやじさん本当に最低限の事だけはやっているみたいでした。営業に差し支えない本当に最低限のことだけを。

こうなったら１つ喰うも２つ喰うも一緒だと覚悟を決めた俺はホルモン焼きと、豚バラ焼きと、厚揚げを注文して、生ビール１杯ホッピｰ２杯飲んで帰って来ました。

でも、さすがにトイレにだけは行く勇気が出ませんでした。

一日の疲れを癒す幕引きにふさわしいお店でした。

因みにホルモン焼きって関西弁の放るもの（捨てる物）から来てるらしいですね。