さすらい

大阪を出て　３日目。

連日の猛暑日は容赦がない。

ご丁寧に履きこんだ皮パンの間には、焼け続けるエンジンを抱えて。


「ボボボボボ・・・」　とバテる事無く　幸いに遠慮もする事無く
釜には火がくべられ続けてる。

照り返すアスファルトとの狭間で信号待ちは
味わった事がない者には説明しても伝わりきれないだろう。

ソレでもソレを上回る快楽を得れるから走るんやけどね。

国道２号線を東に向かい、青看板をカワサキと眺めて
「おういー　どないする？　右か左か、北か南か？」



気持ち良さそうな方向へ行こうや。








２００ｋｍ/ｈ　＋αで走り抜ける高速道路も

４０ｋｍ/ｈ　で地元軽自動車に連なる県道も

１６才の頃と同じ煌きを　未だに感じる一瞬に


俺は幸せモンだと。





-----------レス--------------

ゆきちゃ

そのうち東に向けて走るかも。
そんときゃ杯　朝まで交わすっか。