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太伯伝承

2020年05月03日 11:55

大陸古代王朝は今現在確認できている範囲でいうと
夏→殷→周と続く
太伯は周の初期の人物で父王が末子に後を継がせたいと考えたため
弟と共に中原を離れ揚子江河口域の夷狄の地に逃れた人物
司馬遷史記に書かれているが短文故に事実のみが書かれているという感じ
中国の歴史は所謂中原、黄河中流域を支配した人物が王となり
最初に皇帝と名乗ったのが秦の始皇帝である

さて太伯
前十一世紀頃の話で太伯は弟と共に揚子江河口域に逃れ呉を建国する
この地域は勿論だが当時からすれば蛮夷の地であり未開の地とされていた
しかし殷周とは違った別の文化文明があったと考えた方が自然である
民族的にも違っていただろうし文化風習も地理的に違うに決まっているだろう
実際に太伯がこの地に入るために史記には
「断髪文身」している。
文身は勿論入れ墨を入れることで断髪は説明不要
この太伯が建国した呉は最初「句呉」といいこの史記の話は呉の建国神話といってもいい
とは言え前十一世紀頃である周の文化を持ち太伯が融和的に入ったであろうかと思う
多少の諍いはあったであろうが呉の地の風習を自ら受け入れているので
国と呼べる風にまとめたのであろう。

ここからが本題
でも一瞬で終わります

倭の使者が大陸王朝に朝見した際に
「自謂太伯之後」と
自ら我々は太伯の子孫であると述べたという
だれが何時こう言ったのかは文献として正確な事が残っていないので分からない
この話は「晋書」「梁書」に書かれており唐よりも後の史書なので
唐の時代に作られた「翰苑」という百科事典のような書物に書かれたものに書かれている
「魏略逸文」に記載されているというが翰苑事態太宰府に第三十巻が残っているのみである
しかしこのことはその三十巻に書かれている

正直これだけでは何も論ずることは出来ないが
倭人が鯨面分身していたという事実と稲の伝播ルートを考えると一概にも無視していいものではないかとは思う。

水稲栽培は東南アジア揚子江流域から直接に日本に来ていることが知られているし
その歴史もどんどん時代を遡っておりそれと同時に弥生治時代の始まりも遡っている
陸稲に至っては縄文時代まで遡れる
文献学者はどうしても文書との整合性を求めるため伝播ルートに説得力を持たせるため
科学的な考古学の遺物として出土したプラントオパールの事実を説明は出来ない

わかりやすく書くと文化のあった地域を線でつないでいるだけ

となると新潟糸魚川産の翡翠東アジアシベリアから東南アジアまでと
とても広い地域で見つかっている事実はどうなる?
翡翠に関してはいつまで遡れるのかは定かではないし古代日本からの輸出である
海のルート縄文時代それもかなり古い時代に既に合ったと言うこと

ここで言いたいのは
古代倭人が自謂太伯之後」と伝えていた事実
それが金印で有名な「奴国」なのかどうなのかはどうでもいい
事実関係はどうでもよく
紀元前後の倭人紀元前十一世紀頃の人物を知っていたという事実に
素直に驚きを感じるというか
やはりという感じ

古代はどうしても邪馬台国を避けて通れないので
倭国自体が未開の非文明的な国であったとなってしまう。

確かに中華的な文明文化はなかったが違ったものは確実にあったろう

それが「もの」に対する文化で縄文時代までに遡れる自然との共存の文化だと思う
火山があり地震があり台風も来る、そんな日本列島に対応した文化があって当然だと思う

漢字は訓読み音読みに別れるが
音読みには「漢音」と「呉音」の二つがある。
そして日本語の音は呉音に近いとされている。

次は古代の日本の世界観について
そろそろ呪術に戻りたいんですが・・・
これがなかなか難しい

このデジログへのコメント

  • ネコマルver2 2020年05月03日 20:31

    科学者は根拠を求める。なぜ?って。矛盾に対してもこう考えると反論する。確かに居た筈。それが残されていなくても。これをロマンと言うん?想像するんは楽しい事。こうなんやろか…と樹齢の高い樹に触れて想像する

  • ぶだい 2020年05月03日 22:57

    > ネコマルver2さん

    科学的な根拠を元にロマンに走ってますよ
    分からない真実を追い求めるにはやはりロマンがあってこそなんです
    数学者や物理学者は数式に美しさを求めるんですよね

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