脹ら脛の筋肉痛に降参しています

3333段の階段を上り下りきりました。

あの台風と梅雨前線の大雨の中、無謀にも単独で向かい、夕闇迫る山中の階段を、上りは嘘のように雨が止み、下りは土砂降りに傘をさして。

蜩(ひぐらし)が18:30きっかりに鳴き出してやがてそれは大合唱となり、下りを急ぐ私の背後にうらめしやの幽霊のすすり泣きのように襲いかかり、生きた心地もせず19時前に地上に下り立った時、とうとう3333段の階段を制覇した喜びに、よし！やった！やったぞ！と独り言。

夕闇迫るお寺をあとに熊本市内へとクルマを急がせた。

果たして夢か幻か？

いや、現実に3333段の階段を上り下りきった。それが証拠に翌朝からふくらはぎの筋肉痛に苦しめられて、5日経っても治っていない。不思議なことに痛めていたはずの左膝は腫れてもなくてどうもない。

あの階段の上り下りを毎日、何年も何十年も日課にしている地元の男性が居ると聞いた。風邪もひかないという。そら、そうだろう。

私は、上りの途中で2度、しんどい！と叫んだ(笑)。辺りは誰も居なかったから。山の霊に向かって叫んだのだ。その答えが、あの蜩(ひぐらし)の一斉攻撃だったのかも知れない。

また機会があるとすれば、次回は早朝に上りたい。今度は1時間を切りたい。そして何より一番は、しんどい！と叫ばずにいられる体力をつけておくことだ。