サイトから消えて行く人.............

サイトに残る人、
何か見覚えのある......
何処で見たのか、
このサイトだったか、
全然、別のサイトで見かけた人だったか、


使い回した写メの
見覚えのあるだけか？
会った事もない人に、
見覚えのあるという既視感、デジャブーは、
写真由来の物としか考えられない。


いかにもの人妻、
いかにもの女子大生、
いかにものセレブ、
いかにものニート、
いかにもの里芋、油揚げ、

見たのはいかにもの、
会社員、子持ちの主婦、
バツイチのぽっちゃり、
元気になるよりも萎えるおデブ、どブス、こんなのに萎えてしまうのも仕方ない、自然の現象です。

掲示板の裏に、
蜘蛛の糸を張り巡らして待ってましたとばかりに、ツッツッと近付き、糸を投げ仕掛けて来る年増女郎蜘蛛に危うく、その日の餌食になる所を、懸命の力で振り解き、逃げおおせた在る日.........

実は、これらの中で１番心に残るのは、寧ろ知りあって数回のメールを交換していた、眼を付けていた人が、在る日サイトから姿を消したか、退会か、よく姿を現していた時間帯に出没せず、そのまま立ち消えて行ってしまった人達だ。

レアルの世界と同じく、
素敵だと思っていた人は、見えなくなるのも早く

残るのは、売れ残りの賞味期限の随分前に切れていたと思える棚ざらしの
姥桜か、本当のサクラか、

お相手しているのは、
一月前の掲示板と同じ顔ぶれ..................一月経っても同じ文章、誘いの言葉............


これではなあ、
悪女の深情け、でもあるまいし、沈滞、停滞のサイト...................

ニューフェイスのみか、
周囲の事情を知らない、新鮮な、人たちは花の生命の短く...............
サイトから姿を消して行く、人気のあるその人たちの為に、姥桜、サクラは際だたせる為にも存在する価値のあるのか？

山を歩けば、
飛来するスズメバチ、
足元のマダニ、血に飢えたヤブカ、ブヨ、住血吸虫、いつの間にかくるぶしにしがみついている山ヒル、毛ジラミ、白アリ、ハアリ..............

自然も、社会もサイトも同じ環境同じ危険因子が存在するのは変わらず、又それ故の、それらを超越した歓喜が待っているのも、言うまでもなく、同じく..................
サイトから消えた人も、
残る人も、しばらくして戻る人も...............
プラットフォームだ、
待合室だ、
次の旅に立つ前の.......