【なぜ出来ないんだ？】

という冒頭の言葉、過去に一度でも 何かの目標に向かって
努力した経験のある方であれば、途中で挫折してしまい、

【なぜこんな簡単な事も 出来ないんだ？】と、こう自問した経験が
あるのではないか？

努力が続かない。つまり習慣形成の失敗という事。

もちろん、私にもある。多くの人に当てはまる例でいえば

ダイエットであったり、ランニングや筋トレ。

もしくは、読書・学習や日記を書く、または禁煙・禁酒といったあたり。


多くの人がこうした目標の為に努力するが、どういうわけか継続できずに、
挫折してしまう。

いわゆる3日坊主、というやつ。

やっていること自体はそこまで難しく、難解な事ではない。


例えば、ダイエットであれば、深夜20時以降、何も食べない。といった行動自体は 凄く簡単な事。


簡単な事なので、強い意志さえあれば 誰でも出来そうなのに、それにも関わらず 多く方が途中で
挫折してしまう。

こうした誰でも達成できそうなほど簡単な目標でさえ、習慣化する事は、容易くない。


簡単な目標だからこそ、なんでこんな簡単な事が続けられないんだ。なんて自分の意志は弱いんだ。
と、そんな風に自分を責めてしまう事もしばしば。


そんな方にとっては、今日紹介するテクニックを意識する事で、より習慣形成が達成しやすくなる。

これは習慣形成にとても関わりの深い話なので、これを知っておくことで、よりこの後のテクニックの
意味が腑に落ちてくるのでは。


で、その脳の特性が何なのかと言うと


脳は、○○するという思考回路を好み○○をしないという思考回路を嫌うという特性。

それで、その脳の特性を踏まえた上での習慣形成を達成しやすくする為のテクニックというのが「○○禁止」や
「○○しない」という行動目標を使わずに、できるだけ、「○○する」という行動目標に置き換えるという事。

なぜ脳は ○○するという思考回路を好み○○をしないという思考回路を嫌うかと、言いうと、

「○○しない」という思考回路は脳にとってとてもカロリーを使い、何回も何回も、この思考回路を続けると、

脳が疲労困憊し、ショートしやすい。


そもそも、習慣というのは、脳のエネルギーをなるべく使わない為の仕組みとして存在する。

というのも、脳の思考というものは、あなたもご存知のように、ニューロンという脳細胞のネットワークを

電気信号が飛び交う事でできる行為が、この行為というのが、人間のエネルギー活動の中でもとにかく大きな割合を
占める。つまり脳は大食い。という事。

脳自体、全体重の3%ほどにも関わらず、全エネルギーの約20％を使う。で、それが習慣形成とどう関係あるかというと、

脳というのは、これほど大食いなので、そうした脳のエネルギーの浪費を防ぐために習慣を形成する。

オートシステムではないが、何かの行動を起こす際に、なるべく電気信号、つまりエネルギーを消費しないように、最小限の時間、最小限のカロリーで、脳を活動させる為の仕組み、それが習慣、という訳。

で、言ってしまうと、習慣というのは、脳に対して、ある行動プログラムを 定着させる。

つまり、記憶させる。という事なのだが、「○○する」という 物は、行動と紐づいている為、脳が記憶しやすいのに対し、


「○○しない」という物は、行動自体が存在しない。例えば、夜20時以降に○○を食べない、

という行動目標は、食べない、と行動を選択しているようなのですが、

実際には、他の行動をしている訳で、脳的には、食べない、という「行動」ではない訳。

となりますと、脳としては、実際にはしていない行動は記憶として定着せず、

つまりは習慣化されない。という訳。しかも、○○しない。という思考回路は、

カロリーを消費しやすく、その為使いすぎると、脳がパンクし、その抑えていた行動が
反動として出てしまう。

それがダイエットでいえば、暴飲暴食といった行動。では、どうすればいいのかというと、

○○しないを○○するに置き換えると良いのだ。

具体的にいうと、禁止したい状態が発生しない為の行動だったり禁止したい行動が
発生しない環境作りをする。といった目標設定だと上手くいく。


例えば、親が自分の子供が食事中にスマホを使う事を
禁止したいのであれば、スマホを使ってはいけない。
ではなく、スマホを食事の際は、指定の場所に置くようにする。
（所定の場所というのは、
もちろん食卓からは離れた場所。）

もしくは、ダイエットであれば、朝食 に油を取らない。

ではなく、朝食はリンゴを食べる。といった、禁止の行動目標ではなく、

それが発生しないような行動、もしくは禁止したい事を
代替するような目標を立てると、達成しやすい。