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【お題日記】福祉制度について

2017年08月05日 21:40

1 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。
2 主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者ぶどう園に送った。
3 また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、
4 『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。
5 それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。
6 五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、
7 彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。
8 夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。
9 そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。
10 最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。
11 それで、受け取ると、主人に不平を言った。
12 『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。』
13 主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。
14 自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
15 自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』
16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」



いきなりマタイ福音書20章の引用ですが、

現在の福祉制度は全てこのマタイ福音書20章が出発点になっています。

日本はキリスト教は根付いていないのですが、なぜかこの福音書に基づいた社会福祉制度欧米キリスト教諸国よりも徹底しています。


今から2000年程前に中東の片隅で、一人の大工息子がポツリと語ったお話が、今の私たちの生活の基盤になっているってすごいことだと思いませんか?


聖書とかいうとすぐ宗教かー、となるのですが、宗教とか関係なく、文化なんです。

ちなみにホテルと病院(ホスピタル)は同じ語源で、これも福音書が出発点です。


福音書というものがどうやって書かれたか、というのは非常に面白く、これを追求していくと、イエスという人物のまわりには少なくとも4つのグループがあったようです。

いわゆる使徒と云われている人達のグループ
パウログループ、マルコ福音書を書いた人達のグループイエスの言葉を大事にしていた人達のグループ

この中で、今のキリスト教のもとになったのは使徒グループパウログループですが、この二つは仲が悪い。

マルコグループは微妙なところですが、最後のイエスの言葉を大事にしていたグループイエスキリストだとか神だとか思っていなかった。

西暦50年くらいまではこうした様々なグループが混在していました。が、60年代にはローマ帝国との戦争でみな散り散りバラバラになってしまいます。


この初期の様々なグループが残した文書を70年代以降にまとめたものが福音書と云われるものです。

マタイ福音書ヨハネ福音書使徒グループ後継者たちが、ルカ福音書パウログループ後継者たちが、マルコ福音書へマルコグループが。

では、イエスの言葉グループは?

これは実はマタイ福音書とルカ福音書の中に含まれています。

実は、マルコ福音書イエスの言葉を集めたイエス語録集を合体させたものがマタイ福音書とルカ福音書です。


興味のない人にはどうでもよい話でした。

ただ、こうした成り立ちから見ても、福音書というものを宗教的に読む必要などない、ということです。

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