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海に行って泳がず呑んだ17歳の夏

2015年07月20日 15:19

海に行って泳がず呑んだ17歳の夏

DVDで「NIKITA」
SEASON 2を観る
バルコフの隠れ家
命を救われ居候
ニキータとマイケルだ








「むかし むかし あるところに…」





なんて始めたくなるほどの大昔、私はアニメータになる。16歳の時だった。


当時、最初は低視聴率打ち切りになった『宇宙戦艦ヤマト』『ルパン三世』が再放送で見直された。


雑誌『月刊OUT』でヤマト特集を組むと、なんとマイナー誌が瞬く間に完売するという快挙を成し遂げたのだ。


第2次アニメブームとマスコミには呼ばれたが、「アニメーション」って単語が市民権を得たとは到底思えず、お年寄り

「仕事は?」
って訊かれたら、

テレビ漫画、描いてます」
って、答えるのが常だった。


そのヤマト、ブーム到来で劇場版を経てテレビで第2シリーズが始まるのだが、第2シリーズを始める前に『テレフィーチャー宇宙戦艦ヤマト-新たなる旅立ち-』って特番があって、これは少~しやりました。


ある夜更け、確か1時か2時頃だと思うが、スタジオの前に車が乗り付け進行(実写でいう制作)が対応。
表から戻ってきた進行が憤慨して捲し立てる。


ヤマトだ、ヤマト! こ~んなに(プロレスラーの胸板程の厚みを手で示し)CUT袋持って来て、400円出すから朝迄に動画やれってさ。
ふざけるな!
追い返したよ(怒)」


当時の動画の単価は1枚100円。
月収25万円の人に、
「100万円出すから3時間で1か月分の売上を出せ!」
って云うのと同じ。


そこまでだったら笑い話だけど、話はこれで終わらない。


ヤマト製作会社東映動画提携したばかり。で、東映に泣きつく。
ウチのスタジオ東映動画直系。今度はやらざるを得ない。


朝方、ヤマトのCUT袋がドサッとやってきた。流石に、今度は間に東映を入れたから「昼迄!」なんてことはなかったが(笑)


クオリティなど関係なし!
間に合えば善し!
札束で横っ面をひっぱたいて云うことをきかす。
で、ひっぱたくだけ。


払わない!(笑、但し実話)


金のためなら何でもやり、懐からは1銭も出さない。これこそが、ヤマト商法!┐(-。ー;)┌


その特番の放映当日が、ちょうど慰安旅行の日だった。
ウチのスタジオ原画動画、彩色、撮影の大所帯。絵コンテが持ち込まれるとフィルムになって出来上がる(背景は外注だが)、トコロテンのような会社。


云い方を変えると、作品をどんな角度からでも野次れる。


で、酒の肴が、話題作りのためだけにクオリティ無視で作られたヤマト
盛り上がらない訳がない。


で、宴席はヤマトが終わってもそのママ続き、動画マン(半数は女性だが)が陣取ったテーブルが何時までも呑み続けた。


千葉の海岸沿いの山寺に泊まったのだが、寺が団体客用にストックしていたビールケースを全部呑み干してた。


初めて、ビールでの二日酔いを体験。あれは、地獄ですね。


翌日、彩色の女の子達は海水浴を楽しんだらしいが、動画マンは全員死んでた。




せっかく海に行ったのに全く海に入らなかったってお話でした。

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