あの人の手紙

泳ぐ魚の群れに 石を投げてみた
逃げる 魚達には 何の罪があるの？
でも 今の私には こうせずには いられない。
私の大事なあの人は 今は戦いの中……
戦場への招待券という
ただ 一枚の紙切れが
楽しい日々を 別れの日にした。
殺されるかも知れない
私の 大事なあの人……
私達 二人には 何の罪があるの？
絶えきれない毎日が とても 長く感じて
涙も 枯れた ある日 突然 帰ってきたあの人……
本当に あなた なの？
さぁ 早く お部屋の中へ！あなたの好きな 白百合を 窓辺に 飾っていたわ。
あなたの 優しい この手は ……
とても 冷たく感じたけど、
あなたは 無理して 微笑んで
私を 抱いてくれた…………
でも、直ぐに 時は流れて
あの人は 別れを 告げる……
いいのよ！優しい あなた…
私には もぅ 分かっているの

ありがと……私の あの人…
本当は もぅ 死んでいるのでしょ？
昨日 着いたの あなたの
死を 告げた 手紙が…………