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「かぞくのくに」レビュー☆

2014年06月06日 00:18

「かぞくのくに」レビュー☆

安藤サクラ、井浦新出演他。北朝鮮への帰国事業で移住し長男を持つ、ひとつの家族。選択の無い思考停止の社会で生きる兄(井浦新)と、生まれた時から自由に生きてきた妹(安藤サクラ)。引き裂かれる思いの父母。家族を通して見えてくるのは、それぞれが背負ってきたもの、思想や価値観の違い、そして大きな時間の経過・・・。ヤン・ヨンヒ監督の実体験に基づいた、国家の分断によって引き裂かれ傷つきながらも、逞しくしなやかに生きる家族の物語。

5/10点!!安藤サクラさんが演じてるリエは、ヤン監督そのものだったそうです。私が感じたのは、得体の知れないものへ、暖簾に腕押ししている感覚。得体の知れないものの正体も見えないし、何を押すべきなのかもわからなくて、茫然。でも、実際、この帰国事業に関わった家族たちは、手紙のやりとりや、情報もあって、実感があるから、怒ることができるんですよね。タイトルの「かぞくのくに」は、日本と北朝鮮どちらでもなくて、家族が幸せに暮らせる理想郷だそうです。かつて、理想郷だと思って、息子北朝鮮へやってしまった父親を責めるわけではないですが、理想郷なんてないですし、自分がいる場所で、強く生きる方法を探すのが、人間なんじゃないかなと思います。それにしても、DVDで観たのですが、音量小さすぎです(>_<)これ、劇場だとちゃんと聞こえたのかな?(^^;)2011年公開。

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