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北国の夢遊病患者における狂言

2014年01月27日 12:59

先日、目の前で大型トラックが谷底に落ちました。
トンネルに迷い込んだキタキツネを避けようとハンドルを切ったのです。
白くか弱い子狐は二匹で、今頃皮衣にされてしまった親ギツネを求めさまよっているのかもしれません。
ケーンという鳴き声の後ににターンという銃声が峠を越えて響き渡しました。
それを知ってか知らずかトラックは軋みながらドリフトしました。
勿論、路面は塗り固められたような硬い氷雪です。
トラックくるくると後輪から前輪へと重心を移しつつ回転しました。
くるりと一周回るたびに私は運転手と目が合ったような気がしたのですが、
それは彼にとって死へのカウントダウンに他ならなかったでしょう。
白く冷たい女の姿は走馬灯として見えたか、もしくは死神に見えたか。
それを聞くことも叶わぬまま、2回転半のスリップ悲鳴のような摩擦音を最後にトラックと運転手は白い霧の中に消えました。
キタキツネ子どもは既におらず私は再び1人ぼっちになりました。
トンネル内から漏れるオレンジネオン光のみが色彩を持ち、音はすべてノイズの波に呑まれてゆきます。
ただ感じるのは粒雪が頬を打つ痛みだけです。
さてこのような大雪の日、誰にも知られず雪と知りつつガードレール下の雪に埋もれた私は雪女なのでしょうか。

このデジログへのコメント

  • 2014年01月28日 04:50

    刹那過ぎて何が正が解りません。
    結局、全てか否なんでしょうね。
    でも、雪の白だけが救いです。

  • ひろと 2014年01月28日 23:23

    実花子ちゃん自身が逃げ出したい境遇なのかな?
    何かあったのかと、心配です。

  • 実花子 2014年01月29日 15:51

    > 遼さん

    私にもなにがなんにゃらわからにゅw

  • 実花子 2014年01月29日 15:51

    > ひろとさん

    特には・・・
    常時不安定なので平常運転です。

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