通勤～会社

今日は午後から。月曜はいつも午後から出勤になる。
１０時くらいに起きるつもりで、実際に起きたのだけれどごろごろしている内に１２時になってしまったのであわてて準備をした。

昨日は朝一番で良い日になると決めて、実際にも良い日になったので今日は少し自重をして「それなり」の日と決める。
良いことがあっても悪い事があっても、今日はそれなり。
安定させることが大事だ。俺にとっては。
全てをがっちりと。万力で締め付けるように１日を固定する。


天気は思わしくない。関西のほうでは雨が降ってるとのことで、こっちも降りそうだなぁと思ったから、少し臭い折り畳み傘を鞄に叩き込む。
３４００円もしたのだ。使わねば。いざという時は、暴れ狂った不審者を永遠に沈黙させる武器にもなることだし。

準備が終わり、時間に余裕があったのでコンビニに向かう。
朝？いや昼ごはんは豆腐サラダとおでんの大根２個、そしてなぜかおでん枠のチーズ入りハンバーグ１個。
６００円くらいだった。
午後出勤の時はＡちゃんがいたりいなかったりするからだ。

家の近くの茶色いビルの窓は今日も１６個。当たり前の話だが。でも当たり前の事をきちんと確認するっていうのは俺は嫌いじゃない。
それにこれは俺にとってのかみ合わせを確認する作業でもある。
馴染ませる、と言えばいいのか。

そして外への第一歩は左足から。

駅への道のりは特に目新しい様な事はなかった。
あえていうなら、鳥。
７羽の鳥がとんでいて、その内の３羽が一瞬綺麗な三角の形に位置取ったから、その瞬間心のシャッターを切った。
最近かえる君に三角形の話をしたばかりだから、というのも理由の一つか。焼き直し作業だ。
日常の細かい事と大事な事を結びつけて、随時それを焼きなおす。



電車。


無事座ることができた。俺は池袋から渋谷まで立っているなんて無茶はしたくない。座っている間俺は、まるで世界は１秒毎に終わりに近づいていて、今この瞬間それに気づいているのは俺だけなのだ、という様な深刻そうな表情を浮かべていた。
理由はない。俺は何も考えてない時に意味深な事をするのが好きなのだ。まるで自分が賢そうに思えるから。
自己陶酔の飴玉の甘さに依存している。

会社。

特にいつもと変わることはない。Ａちゃんは居なかった。俺はいまだに誰が休みなのか把握していない。
この胡散臭い会社は、仲間同士の連携みたいなものは何もなく、一人ひとりの世界がそれぞれぽつんぽつんと在り、みんなそこでそれぞれ黙々と作業をしている。
１人ではあるが、独りではないというのは悪くないとおもう。とても悪くない。


そして俺はいつものように欠片もやる気を見せず（やる気を見せるかどうかが問題じゃなく、やるかやらないかが問題なのだ）、電源をつけて、煙草を吸いにいった。


昨日は良し。今日はそれなり。明日はどうするか。
考えておかないと。