幽霊を見た話

死ぬ前にはお迎えが来るという。今月の文藝春秋にも医者の研究が載っていたけれど、ドイツでもこの研究をしている医者がいると聞いたことがある。死んだ父親が最近枕元に現れるんで、母親か私を呼びに来ているのかなと思って、今日レンタカーを借りて多磨霊園に行った。今最も感動するカーナビが後３２分とかいう。開門が８時だからね喫茶店とかによって８時ぴったりに入園した。一番に車で入ったのに霊園の真ん中あたりのお墓に７０歳くらいの女性が座っている。雨が降り始めているのに草の上に座っている。『ホームレスかな』と僕はいった。しかし清潔な服装だ。顔の表情はとっても何とも言えない嫌な顔をしていた
『精神病か』とまたボクはいった。病気でトロトロした話し方の母親が突然、昔の話し方で『何とも言えない嫌な顔ね』といった。バックミラーで見ると何も映っていなかった。この話は脅かそうと思って書いているのではない。今日本当にあった話だ。