小さい女の子たち

夜寝ていると、何やら声がする

「そう、もっと上。そうそう・・・・」
「こんな感じ？」
「じゃ、こっちは引っ掻いちゃおうか？ハハハ」
「鼻息、ビューンってなるよ　ここ」

なんだ？？この小さな甲高い声たちは？

目を開けようとしても、出来ないし、身動き取れない。
「金縛り？？？？か」

それでも声は続く

「あ、良い香りがするよ、何か付けてるね。」
「香水だよきっと」
「柑橘系の香りするもん。嗅いでみて？」
「ホントだ、でも脇毛ボーボーじゃん？」
「男ってボーボーでしょ？普通」
「え、そうなの？知らなかったぁ」
「バカじゃん？当たり前だよ。ハハハハッハ」

何人いるんだ？
５，６人はいるぞ、絶対。

まだ目は開かないが、身体を登ってきたりする感覚はまったくない。

ん？鼻がカユイ・・・・。う～～～～～ん。
カユイ、カユイわ。

「この鼻の穴　洞窟みたいだよ」
「この毛ひっぱちゃえ」
「もう、引っこ抜いてるよ」
「太いの一本　みんなで抜いてやろうよ」
「やだよ、キモい」
「じゃ、びよ～～～んってやろうよ」
「びよ～～～～んだけならいいけど」
「じゃ、やろ？」

びよ～～～～～んって、何じゃい？？
びよ～～～～～んってよ。
あと、キモいってうるせ～よ。

っと、鼻が痒くて我慢できなくなって

「ハーックショーン」ってくしゃみしてしまった。

その時は金縛りも解け、目が覚めた。

彼女たちは、どこへ消えたのかなぁ・・・・・

そんな夢でした。