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昨夜…

2008年12月10日 21:17

昨夜…

忘年会があった。

2次会のカウンター看護部長と話をしていた。後ろではスタッフたちがカラオケに大盛り上がりを見せていた。

僕はお酒が飲めない。
なので素面(しらふ)でいつも2次会までは行くことにしている。飲みの付き合いが大事と思っているわけではない。学生の頃より飲めないだけに頭数だけは頑張ろうという意識が続いているためだ。

気づけば上司は、他のグループと飲みに出て行ったようだ。
最近、上司とは折り合いが悪い。悪くしているという表現の方が正しいだろう。
今の上司とは先月、僕の心の中で決別を決めた。

話がタイトルからずれてしまった。戻そう。

カウンターの中の店員に若い子がいた。22歳男性が2人。看護部長の御子も同年齢らしく、しきりに就職に関してその子達に尋ねていた。

僕は医師だ。
でも普通の人である。周りがどう見るかは、ここ数年でどうでもよくなった。天狗になれるほど狭い世界を生きてはいない。上を見れば果てしなく上がいる。
今の僕では…将来の僕でも届かないのではないかと思えるほど(可能性を持たせたが、多分いま程度の努力では無理であろう)。

その子たちはしきりに訴えていた。
自分の価値観の正しさを…。
『どうして医師になったのか』
『医師とはこうあるんじゃないのか?あるべきものであるはずだ。』
『人を救う思いとは…』
『頭がよくないとなれるはずがない職業だ…』
『知識を与えてもらいたい。それで自分にプラスにしたい』

聞かれたら、答える。
『医師になったのはなんとなく』
『普通に仕事をしているだけ、大層な思想や想いがあるわけではない』
『人を救うなんてことは考えていない(これは言っていないが医療は、弱った体の手伝いにしか過ぎない。看取った子を考えると、『救っ』てやるなんて思いはない。あくまで手助けだと思う。)』
努力という犠牲を払って今がある(等価交換)』
『経験のない知識は、あまり意味がない』

本音が知りたかったように思うから本音を述べてみた。

すべての意見を真っ向から否定してきた。
どうも僕の意見は彼らを失望させたようだ。

そこで22歳の時の自分と比べると、なんと自信家のことか。
そのことだけが残る。
無垢ともとれるが、もう社会人になろうという人達なのだ。

人の気持ちは天気のように変わる。
昨日信じていたものと反対のことを信じるようになることだってある。


ただ失望させた想いが、少しだけ申し訳なく思う。
そして、きっとその失望の深さは僕が考えるより浅いと思える。
これは僕が自信家のせいか?

このデジログへのコメント

  • なつみ 2008年12月16日 09:41

    さくらさん
    喜びはあります。
    看取った子から十分すぎるほどの想いを受け取ってます。
    その子を診れて(出会えて)心から良かった…。
    その子を想うと僕がしていることも大した苦労じゃないんですよ。

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