ちょっと重たい話。

少し、重たい話をしたいと思う。


六月..のことだったと思う
知り合いが自殺した。

同じサークルの人だったけれど
学部は違ったから、さほど話をすることもないままだった

酷くショックを受けて
それからしばらくいろいろなことを考えたけれど
友人、ではなかったから
知り合い、だったから
まだ大丈夫だったんだと思う。

彼が消えても
太陽は昇り
地球はまわる
何事も、なかったかのように

そのことが
無性にかなしかったのを覚えている

だけど
会うこともそうなかったから
本当にそんな人がいたのだろうか、とさえ思うような
夢だったかのような
不思議な感じもする

これが同じ学部で、毎日顔を合わせている友人で
しかもその現場を発見してしまったある他のメンバーだったら
...一体、どうだったんだろう
今は、どうなんだろう。


ときどき、思う

いつか私たちは死んでしまうわけで
それだったら
いま生きていることに
何かすることに、いったい何の意味があるんだろうとか
そんな気分になる時もある

自分とか、状況とかが嫌になることもあるけど
それでも...
こうして生きている以上生きていかなきゃいけない
何があっても
理由はない、意味は、あるんだと思うけれど。


こういう言い方をしてはどうなのかと思わなくもないけど
もし私が彼の立場だったら
きっと私も耐えられなかったと思う
彼のとった行動は...酷く愚かなものであったとも思うけれど
そうした意味では気持はわからなくもない
日々、そんな風にやってくるダークな感情と日常とか
先の見えない感じと
闘っているのはきっと誰も同じ

気持の問題なのかもしれないと思う。

人を、不幸にするのは
状況自体ではなく、それに対する考え方なのかと
逆に、幸せにするのもそれなんだと


今も
不幸になろうと思えばなれる
私は不幸なんだと思えば
それを口にすれば、不幸になれる

逆に
幸せになろうと思えばなれる
自分の今ある幸せに気づきさえすれば

...そういうことなんだろうな、と思う
結局は。

自分が幸せだと思うこと
そして
より幸せだと思うことに近づこうとすること
...

そうしようとするのは
きっと　その方が精神的に楽になるから

どうするのがいいのかなんて知らない。
何が正しいか、間違っているか
大きくなればなるほどわからなくなった

ただひとつ、わかっていることは
生きなきゃいけない、っていうそれだけ



....彼は
今、幸せになったんだろうか

彼のことを思い出すとき
思うのは、それだけ