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15th Route 246 Part 10 休日の昼下がりだった

2020年08月09日 16:20

15th Route 246 Part 10  休日の昼下がりだった

休日の昼下がりだった。
めったにないことだが何をするでもなく
アパートで日本のBSを見ていた。

携帯が鳴る。
この人妻からの国際電話だった。
女からはまずかけてはこないだろうと思いつつ
会ってはじめの頃にナンバーを教えあっていた。
日本時間で午後3時ごろ。
まだ昼さがりなのに妙に声がねばついていた。
即座に淫らな話に突入する。
聞けば、昨晩亭主と久しぶりに身体をつないだ、と言う。
週の初めは、例によって若い男をくわえ込んで
昼間からあえいだというのに
週半ばにはもう疼いていて
バイブレーターで狂いまくった、とか…
そして週末は亭主に告白しながらの激しいセックス
深夜になっても行為は続いて
周りの家の明りが消えているのをいいことに
電気をつけたままベランダに出て
獣のように身体をつないだ。
そのまま大量に放出された。
アクメに達してひくつく性器の奥から
白い精液がこぼれだして
ベランダコンクリート
垂らした愛液とまざりあったシミをつくるさまに
たまらなく昂奮したと言う。

のろけかと思った。
こちらがせっかくの静謐を楽しんでるときに
いったいなんだよ、と思った。
それはよかったね、と言おうと思った。
だが、違った。

話が続く…
下着もつけずに布団にもぐりこんだ。
余韻が残る性器
指でなだめながらいつしか寝入っていた。
それでも朝、目が覚めたときは
昨晩の行為がなまなましく思い出されて
隣で寝ている亭主に
べたべたのフェラチオをしかけて佇立させ
騎乗位で亭主の顔を愛液まみれにしたあと
そのまままたがって
腰を振りながらイキまくった、と言う。
どこまで淫乱なのか?
とても想定できない領域だった。
亭主も、この欲求に
ここまで応えているのがすごかった。
ところがこの亭主、妻の狂いぶりに恐れをなしたのか
げっそりとしながらもゴルフクラブを引っ張り出して
練習場に行ってしまい
夕食まで帰らないと言い残したそうだ。
「違うのよ。彼は彼で、オンナとするはず。」
「また多分どこか、お外か映画館でよ、きっと。」
おかしな夫婦になってしまったな、と正直思った。
これで夫婦仲は悪くないのだから不思議だ。
ヤキモチじゃないけどまたしてると思うとうらやましい…」
「今日はみんな忙しくてダメなの。だから…」
「だから、電話で、し・て。」
「この前すごかったんだもん。」
あきれかえったリクエストだった。
確かに以前一度電話でしたことがあった。
そのとき、この人妻は大声でわめき
しまいには電話を放り出して
「イク。イク。イッチャウ。」
と遠い叫びが響いて、しばらく無言が続いた後
「やだ。やだ。あなたなんてだいっきらい。」
と言い放っていきなり電話を切ってしまった。
それは怒っているのではなくて
十二分に満足したのだろうという予測はついたが
こちらはまるで中途半端だった。

ご機嫌を損ねてもいけないので、
ささやくような声で電話に話しかける。
亭主のワイシャツをはおらせ、
乳房をむきだしにさせて
赤のTバックをはかせた。
その格好で姿見の前に立たせる。
いすを引き寄せて片足だけ上げさせると
その妖しいスタイルを自分で見て
お尻がくねるう。恥ずかしい。」
と言い出した。
快感を感じても目をつぶらずに
鏡を見続けることをささやく。
「やだ、すごいヤラシイ顔してる。」
ただでさえ妖しい美貌なのだが、
感じ出すと男を誘わずにはおかない
フェロモンが噴き出してくる。
こうして鏡の前で
性交のための赤いパンティを濡らしながら
指だけで何度か達しまくったようだった。
子機を持っての行為だったから
その姿のまま玄関のドアに向かわせた。
玄関の鍵を開けることをリクエストする。
そのまま廊下の端で玄関のドアに向けて
大きく股を開いて
性器を激しくかき回すようにリクエストした。
まず指でイく。
そのあとはローターでイく。
そのあとはバイブでイく。
とがった乳房ワイシャツからはみ出させながら
愛液で黒ずませた
赤いTバックの中に指を突っ込んで
硬く突き出してきたクリトリスをはじく。
時にメス犬の形でうつぶせになり
ドアに向かって尻を突き出しながら
指で性器を大きく広げさせる。

「鍵かけちゃダメなのね?」
「やだ、やだ。誰かきたらどうするのよお。」
「こんな、こんな格好見られたら…」
「でもね。でもね。見てもらいたい。」
「いっちゃう。いっちゃう。」
「昨日もあんなにいったのにもっとイッチャウ。」
「これすごい。これすごおい。何でこんなに。」
「いやああああああああ。」
少しの間。
「玄関が、玄関が、びちょびちょ。」
「でも、また。また。またあああああ。」
少しの間。
「いま、いまローターはいっちゃった。」
「どうしよう。どうしよう。
誰か来たらどうしよう。」
「どきどきするの。あ。あ、ああ。まただよう。」
少しの間。
ドアに向かって極限にまで開脚させて
バイブレーターを出し入れさせるようにさせた。
「垂れちゃう。垂れちゃう。玄関汚しちゃうよおお。」
「うううう、うわあああ。」
少しの間。
「ねえ、何でこんなにイかせるんですか。」
「どうしてこんなになっちゃうんだろ?」
「あ、また勝手にくるの。」
「来るよ。来るのよ。」
「死ぬううううううううううううう。ああああ。」
「聞いて。聞いて。この音。」
受話器が動く気配がして女の声が少し遠くなる。
「ね。ね。こんなに。」
ぐちゃぐちゃ。
びじゃびじゃ。
ぬちょぬちょ。
びちゃらびちゃら。
と濡れまくり垂らしまくった
性器が立てる卑猥な音と
「ああ、こんなことしてるとこ。見られちゃう。」
という遠いうめきがミックスして
たまらなく淫靡調和音をかもし出す。
国際電話での狂おしい恥戯は
彼女の欲求の波が収まるまで
一時間ほども続いただろうか?
ようやくかすれきった声で
「いやな人。いけない人。こんなことさせて。嫌い。」
さんざん自分で乱れた挙句が
この言葉を吐いて電話が切れた。

このテレフォンセックス以来、
玄関でのオナニーにやみつきになったそうだ。
このホテルのドアの前で激しく乱れたのも
このためだったのだろう。
その晩電話がまた鳴った。
その一週間後にもまた鳴った。

浴室に響くまだ続く告白は
そのあとに続く行為の前奏曲としては
いささか豊醇なものだった…

(続く)

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