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2nd  Narita  Part 6 交わるためだけに空腹を満たす。

2020年02月01日 18:46

2nd  Narita  Part 6  交わるためだけに空腹を満たす。

交わるためだけに空腹を満たす。
まるでそんな感じの夕食だった。
二人ともほぼ無言。
普段の端正さとは正反対に
唇をぬらりと舐める仕草が
ひどくいやらしい。
少し強めにひいたルージュ
厚めのステーキむしゃぶりつくさまは
ダイレクトに行為を連想させた。
すでに出発したのだろうか、初老中国人夫婦の姿はなく
かわりにこちら同様にわけあり風のカップルがいる以外は
何ら変わり映えのしないレストラン光景だった。
つと顔をあげ、その視線が泳いだかと思うと
「ごめんなさい、トイレ。」と言って席を立つ。
これから始まる営みをおもいながら歩いてゆく姿を目で追うと
向かい側のカップル女性が席をたち
男性が取り残されてコーヒーカップを所在なげにもてあそんでいる。
きっと同じように身体をつなげ、
同じように悶えさせ、
同じように悲鳴を上げさせたのだろう。
奇妙連帯意識めいたものが生まれてきたが、
男性はこちらの視線に気づいていない。
待つことしばし。
「お待たせ、行きましょう。」の声が
まるで開幕のベルのようにひびく。
エレベーターに乗る。
二人だけなのをいいことに
少し上気した顔をこちらにあずけて
ズボンの上からペニスを撫で出す。
その動きにあわせるようにスカートの下に手を入れると
布には当たらずにいきなりぐっしょりと濡れた狭間に触れた。
確か、レストランに行く前の軽い愛撫では
紫のTバックにシミをつくっていたはずなのに...
「脱いできちゃった、トイレで。」そう言いながら、
こちらの指を引きずり込むように腰を揺する。
エレベーターから部屋までの廊下も無人で殺風景だ。
そこを、二人が絡み合いながら歩く。
ひどく時間が惜しい。
明日のフライトは朝。
しばらくはこの狂気からも別れなくてはならない。
ドアを開けるのももどかしげに
煌々とライトをつけたままの部屋に転がり込むと
お互いの服を激しく剥ぎあう。
全裸のまままた窓のそばにより、
おまんこを窓に向かって押し広げ、ペニスを口に突っ込む。
もし整備ハンガーから見る人間がいたら
二晩続けてのショーにひどくよろこぶだろう。
でも、存外、こんな事は男女の間では
当然の行為なのかもしれない。
ハンドバッグからさっき脱いでしまった
しめった紫のTバックを出させてつけさせる。
その頼りない布の下に手を入れて
クリトリスの横の感じる部分をねぶりあげると
昨日より明らかに量の増えた愛液が指を伝わって絨毯に落ちてゆく。
「そこ、そこ、ねえそこ弱いの。」
「じゃやめようか」と指を引くと
「だめ、やめちゃだめ、もっと」と腰を押しつけてくる。
「ねえ、どうしてくれるのよう、こんなおまんこにしちゃって...
あした、このぐちょぐちょおまんこ置いてっちゃうのよ。」
「またくるから...そのときは、また地縛霊にとっつかまるんだろ?」
「そうよ、そうよ、とっつかまって、おまんこみんなにみせちゃうの」
そういいながら、どくどくと吐き出すから部屋の中は
雄と雌のにおいでいっぱいになる。
バックをつけたままベッドに横たわせると
トラベルバッグからポラロイドをとりだす。
「撮るぞ地縛霊記念」
ポラロイドを出した時から何をされるかわかっていたはずなのに
むしろ嬉しそうに足を開いた。
すでにとても役には立ちそうにもないクロッチの部分には
シミが大きく浮かんでいる。
それどころか、とろりとろりとあふれ出て
もうちっともかまわなくなったシーツのシミになってしまう。
レンズを向け足を広げさせると、愛液の量はどっと増える。
フラッシュが光ると、ため息と身もだえがひときわ大きくなる。
フィルムがはき出される音に「イク」と言って反応する。
そのうち、自らの指でパンティをずらしおまんこの奥をさらけだすと腰を浮かし、
ペニスを飲み込む形でグラインドを始める。
そして光るフラッシュシャッターの音にあわせるかのように
おまんこをつきだしたままオナニーを始める。
ベッドの上に散乱するとんでもない写真
それを見ながら、ぐっしょりとぬらし
どくどくとはき出しながらオナニーする姿...
これだけ狂ったように交わってきたのに
まだ枯渇しない欲望に自ら驚きながら
バックをずらして 
いきりたったペニス根本まで突き刺す。

その後は「もらしちゃうよお」という悲鳴と、
「垂れちゃうよ」という愛液のにおいと、
うなじに垂れる汗とアルマーニのまじわった香りと、
おまんこおまんこ」という連呼と、
ぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてながらかき回す指と
愛液を飲み込むのどの動きと、
アヌスの周りを舐める舌のぴちゃぴちゃという音と、
身体をいれかえてお互い舐めあう姿を写した鏡の残像と、
つながったままおしりを向かいあわせたアクロバチックな体位と、
這って逃げるのを後ろから突いて犯しまくるのと、
挿入したまま宙ぶらりんにさせて部屋中を歩きまわるのと...
まるでこれがこの世の終わりの交合のように
狂気のシーンが繰り広げられた。
そして最後にくるクライマックス
「イくよ。イっちゃうよお。おまんこおお」といいながら
絨毯のうえもかまわず、思いっきり漏らし、ほとばしらせる。
卑猥ポラロイドが散乱するこの狂気の部屋での宴に
こちらもたまらず、どくどくと吐精してしまう。

その時...
おまんこが飲み込みきれなかった精液を垂らしながら
ほぼ別世界に飛んでしまっている女の口から、
とんでもない言葉が、おそらく無意識でとびだした。
それは「由香さん」と言ったように聞こえた。
「何?」と思いながらも、あまりに激しい行為の余韻が
さめるまでには十分ほどを要した。
息がおさまり口づけを交わし
ポラロイドを二人で見ていると
はや発情を再開している様子だ。
それをおさえこむように努めて冷静に
「誰だい?由香って。」
びっくりしたように
「やだ私、そんなこと言った?」という。
なお、問いつめると、目が再び淫乱に輝いてくる。
「言うわ。この間、海行く前にレストラントイレ行ったでしょ。
あのとき、たまんなくてトイレでオナニーしちゃったって言ったわよね。
声も、ぐちゃぐちゃって音も聞かれちゃったって言ったでしょ。
聞いたのが鏡の前にいた由香さんなの。
その時、「すてきな声ね。感じちゃったわ。」て
ほてった私の顔を見た後いきなりキスしたの。
すごかった。その時二人で個室に入ってパンティ脱いで舐めあっちゃった。
時間がなかったせいもあって二人ともすぐイっちゃった。
残念だったけどそれでお別れかと思っていたら
今日またレストランで会ったわ。向こうも二人連れ。
で、私がトイレに立ったときに由香さんも入ってきて...
で、名前も電話もお互いにわかったの。
今度は個室の中でおまんこおもちゃ入れられちゃった。
すごかった。 またお互いのパンティを脱いでしゃぶりあいながら
あっという間にふたりともイっちゃったわ。
あなたがいない間、
私、由香さんといっぱいするの。
明日もう会う約束しちゃった。
ねえ いいでしょ、女どうしなら。
そのうち改めて紹介するね。」
そう言いながら、こちらとは別の行為に思いをはせている様子で
再び愛液をにじみ出させながらオナニーを始めてしまう。
おそらく半分はこちら以外のテクニックを思いながら
車の助手席で見られながらオナニーし 
何度も極みに達していたのかとふと気づき
すさまじい女の性にまたとり残された思いがして
それでも未練たらしくまだ精液を飲み込んだままの
おまんこをかきまわし、吸い付いていった..

いま乗っているこの飛行機
整備ハンガーから引き出された時に
飛行機おまんこにつきささるう」と叫ばせた機体かもしれない。
その機体の中で、ぐったりと疲れ
何か腑に落ちない思いを抱いたまま
地縛霊をふりきるかのように
成層圏めがけて駆け上がっていった。

naritaの項 終わり)

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