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つれずれ羞恥小説:恋人未満2

2019年07月15日 09:56

その日の夜だった。

「今日は楽しかったです。また話したいです。」

とのメールを僕は受け取る。
”返信があった...”

少しほっとした。
僕は、パソコンに向かう。

「僕も楽しかった。」

返信をする。
それからしばらく、いろいろなたわいも無いメールのやりとりをする。
お互いの趣味や価値観恋愛感...
まるで恋人同士やりとりだった。

このまま続けたい、そう思っても見たが、そろそろつれづれの仮面を用意する。
映画のMASKの様に物体がある訳でもなく、その仮面はすぐに用意できる仮面だった。

つれづれは、
”さて、何をしようかな?”
そう思いを巡らせる。

「そう言えば最近、エロ葉月出てこないよね。
こっちから要求すると、すぐ断るからさぁ、なんかご奉仕メニュー用意してよ!」

無茶苦茶なメールを送る。
ただ、葉月もМである。

「...そんな事言われても考え付きません。」

一度はかわすが、直ぐにかわす事が出来なくなる所が、Mっぽいと思う。

「茶色くて申し訳ないけど..写メ取ります。」

つれづれに葉月は従う。
ただ、実際に会うより、メールでのやり取りは、葉月を大胆にさせる様だった。
下着姿では無く、自分の乳首が映った写メをつれづれのために取った様だった。

送られて来た胸は驚く様な豊満な胸であった。
「ま、まじ??」
あの薄手のブラウス越しに確認した胸よりかなり大きいと感じた。

ブラウス越しに胸を見られる事にあんなにも恥ずかしがっていたのに、写メ乳首は見てほしくなるようだった。
しかも実際にあった時には想像もできない、意外な返答も来る。

「胸のサイズ当てたら、触るの許可します!」

つれづれが要求した訳では無かったが、葉月も乗ってくると面白い返答がある。
”...あれだけ恥ずかしがってた子がねぇ”

葉月もメールという仮面を持っているのかも知れない。
以前のやりとりで、
「普段は会社のおじさんたち苛めてるんです!!」
  とも言っていた。

人はやはり、いろいろな仮面を持っている。そう思った。

ただ、売られたケンカは買うのが、つれづれである。

写メの光の角度で大きく見えている様な気もする。
素直にいけばCであったが、それでは面白くない。ブラウス越しの胸もC位だと思っていた。

「B! 生理前はC!」
メールを送信する。

結果はすぐに帰って来た。
「アンダーが小さいのでDあるんです!  残念でした。」

その答えにつれづれは眼を疑う。
「D!!」

男はその英語には弱い。
「ちぇっ外れたか...次回胸をもみしだくつもりだったけどタッチぐらいで勘弁しよう。」

Sっぽくなった葉月は返信を戻す。

「じゃあ、タッチくらいなら許します。」

この返答はつれづれ様に火を付ける。
「許す?  ”私の胸触ってください”ってお願いされたら触ってあげるよ。」

そう返信するとつれづれは家路に着いた。
「そんな事言えません!」
普通の返信である。  ドMらしく無い...

そう思いながら救いの手をさしのばす。
「じゃあ、今度あったら、タイミング見て、”今からお願いして”って言ってあげるから..(笑)」

ただ、メールの返信は否定的だった。
「そんなシチュエーションにはなりません!」
そんなメールが夜に届いた。
 
一週間もせずに、つれずれの手の平が、葉月の胸の感触を楽しむ事になるとは、葉月はまだ知らなかった。

それから何日か、メールのやりとりをする。
僕がメールをしたり、つれづれがメールをしたり、他愛も無いメールだった。

ただ、お互い一度会っている。
その印象はお互いをひきつけるのだろう。

彼氏とのデート中にも関わらず、つれづれ様の事を考えてます。」

葉月からそんなメールが来る。
もちろん葉月がつれづれを本当に好きになる事は無い。
新鮮な新しい刺激を好き?と錯覚しているだけという事はつれづれは嫌でも知っている。
それでも少し嬉しい。

彼氏とのデート中でしょ? まさかつれづれ様を好きになった?」
葉月をからかう。

「興味はあります。」

好きと答えない。相変わらず、真面目な返答だった。
ただ、葉月はそのメールを彼氏とのデートで宿泊中のホテルから打っている。

「明日、死ぬほど会いたいっていうなら、時間取ってあげても良いけど?」
上から目線葉月に返答する。

「私から誘ったら...責任は全て私に...会いたいけど誘えない。」
葉月葛藤だった。  
好きでも無いが興味がある。会いたいが誘えない。 

女性は難しい..”

つれづれは、そう思った。
「つれづれとデートしてくれませんか?」

直ぐにメールの返信が来る。
「つれづれさんが、そう言ってくれるなら...会いたいです。」

葉月は、彼氏との一泊旅行から帰宅して数時間でつれづれと会う約束をしていた。
どの様な葛藤なのだろう。

喫茶店で待ち合わせて、その後、食事はいかがですか?」
葉月のメールだった。

好きとは言わない。
誘う事もしない。
二人きりの場所にはいかない。

なのに、会いたいという気持ちの様だった。
僕はどういう風にふるまえば良いのだろう。一瞬そう思った。

ただ、答えは簡単だった。

つれづれの仮面を被れば良い。
中世仮面舞踏会の様に。

相手の仮面の下は関係ない。リアルのしがらみを消しさる場所。
仮面を被った二人は、その瞬間は恋人同士で良いんじゃないか...

本能のままに、葉月と一緒に楽しく、つれづれは踊ってみようと思った。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


翌日、つれづれは待ち合わせの喫茶店に向かう。
待ち合わせの時間の五分ほど前に到着した。

「着いたよ。」  つれづれは葉月にメールを出す。
葉月は待ち合わせ時間きっかりに、つれづれの前に現れた。

「元気?」
軽く声を掛ける。
葉月は頷きながら、つれづれの前の席に座った。

葉月グリーンワンピース姿だった。そして相変わらず美人だった。
二回目とあって、前回より緊張はほぐれた様だった。

前回より会話が弾む。
人生論、お互いの趣味、まあ、一般的な初デートの話しだった。

ほにゃららが好きなんです。つれづれさんは?」
葉月が優しげな笑みを浮かべて楽しそうに話す。

傍からみたら、普通のデートと見えるのだろう。

ただ普通の初デートと違うのは、時よりつれづれが、からかう羞恥プレーだった。
葉月一生懸命に自分の事、つれづれの事を話すのだったが、つれづれは、急に話も聞かず、葉月の胸に視線を送る。

「僕はDが好き。」

葉月は直ぐに顔を赤くする。
こんな美人羞恥顔を何時でも引き出せるのがつれづれには楽しい

「良く見れば、真面目にDありそうだよね。ちょっと、服を捲って見せて。」

喫茶店であり得ないお願いをする。
そんな事は現実にはできない事は葉月を十分承知しているはずだった。

それでも、やりかねない、つれづれの話に顔を俯かせた。
恥ずかしがれば、恥ずかしがるほど、余計に苛めたくなる。

「今日は触らせてくれるんだよね。」
小さな声で囁いた。

メールで約束してしまった以上、厭とも言えない葉月は、さらに恥ずかしそうにする。
そして彼女の出した答えは、

「軽く居酒屋にでもいきませんか?」

だった。
葉月は自分の立場を守ろうと、急に話を反らした。

”まあ、良いか...”

つれづれ達は、喫茶店を後にした。
そして、二人は高層ビル最上階にある居酒屋に向かう事にした。

並んで、居酒屋に向かう。
「腕組んでくれないの?」
すたすたと前に言ってしまう葉月につれづれは確認する。

飲み友達なら組んでも良いんですけどね。駄目です!」
あっけなく断られる。
飲み友達 以下か.....以上か?”

嫌われてはいないと思ったが、あまり深く考えない事にする。
そして二人は、高層階に向かうため、エレベータに乗り込む。

ガラス張りのエレベータで、つれづれは葉月に声を掛けた。
「二人きりだね。」

恋人だったら、ロマンチックだろう。
ただ、葉月は逃げる様に隅に張り付く。
キスする?」

逃げる葉月に本気とも、冗談とも取れる言葉を掛ける。
葉月は何も言わず、俯いていた。

ただ、直ぐに目的階に到着した。

居酒屋に入ると、早い時間だったからか、意外に空いており、4人掛けのテーブルに案内された。
さすが高層階だけあって、見晴らしが良い。

二人は飲み物と、食事を頼むと、いろいろな話をする。
普通の会話をしている葉月は、楽しそうで、二人は恋人の様だった。
”このままじゃ、恋人見たいになってしまう”

つれずれは、つれずれでしか無い。

「そう言えば、初めて会った日、濡れてた?」
突然振って見た。
「メールでは、家に帰ってみたら濡れてたとか言ってたけど、僕の前で濡れ出した感覚あったでしょ?」

葉月は軽くこちらを見上げる。
健康な女性生理現象である。 濡れない方がおかしいのだか、異性から目の前で言われ、答えるシチュエーションは、
通常経験しないだろう。

「意地悪なんですね...」必死の抵抗をしてくる。

「だって僕はドSだから。実際、今、濡れてるでしょ?」

普通のカップルではありえない返答だった。


葉月は眼を伏せる。
「...」



濡れてるか聞いてるんだけど?」

つれづれは、許さなかった。

「..解りません。」
葉月は必死に答えた。ただ、解らない訳は無かった。
「解らない訳はないよね。 まさか葉月濡れてるの気付かない子?」

つれずれの質問に葉月は下を向きながら、横に首を振った。
「じゃあ今は、濡れてるんだね。」

誘導尋問に、葉月は縦に首を振ってしまった。
へぇ。  濡れてるんだ...」
確認する様に、つれづれは葉月のその場所に視線を送る。 

既に葉月の目も潤んでいた。

その後、心理学の話しを少しすると、たわいも無いゲームを始める。
そんなゲームの内容はどうでも良かった。

「手を貸してごらん。」
葉月が、テーブルの上に手の平を出す。

つれづれは葉月の手に触れた。
「ただの握手だよ。」
そう言ってつれづれは、葉月の指をなぞる。 葉月も始めはただの握手と思った様だった。
ただ、直ぐに気付いた様だった。

つれづれの指の動きが、葉月の指への愛撫である事に。

女性は、脳内性欲を満たす。
単なる指への行動だったが、それが”愛撫”と意識すると、途端に愛撫に変わっていく。

葉月は手を引っ込めようとするが、男の握力に敵うわけも無かった。
葉月は視線をこちらに向けようともしない。
ただ、つれづれが指を撫ぜるたび、居酒屋に座っているにも関わらず、びくっと体を震わせる。

そして、目の前の異性に耳からも確認の言葉を受けている。
「濡れるだろ?」

葉月は恥ずかしそうに俯いていた。

そんな、からかいを一旦終わらせ、葉月がつれづれと視線を合わせられるようになるのを待つ。
顔をあげた 葉月の目は、既に溢れていた。

キスして良い?」
つれづれが、葉月に聞く。会って二回目の男の要求だった。

ただ、葉月は、即座に断らない。
「ここじゃ..無理。」

それはどういう事なのだろうか?

つれづれが時計を見ると、そろそろ良い時間だった。

「じゃあ 帰りのエレベータの中で。」
つれづれは、葉月の返答を待たなかった。

「帰ろうか。」
つれづれは、居酒屋を後にする言葉を言う。
二人は会計を済ませると、そのエレベータを待つ。

”どうかな?” つれづれは、神に判断を任せる。

神様はつれづれに微笑んだ様だった。
到着したエレベータは、誰も乗っていない。そして、この階から乗る乗客は二人だけだった。

葉月もそれに気付いたはずはった。
エレベータの扉がゆっくりと閉まる。

振りむくと葉月は下を向いている。

つれづれは、葉月の顎に指を添え、顔を持ちあげる。
30cmほどの背の違いを埋める様に葉月に近づく。

葉月は一旦ためらったが、つれづれがもう一度指に力を入れると、同意する様に、目を閉じた顔を向ける。
そして、

僕はキスをした。

彼女の唇の感触と、温かい舌の感覚が、僕を襲った。
数秒は唇を合わせていたと思う。

ただ、僕にとっては、ほんの一瞬だった。

僕は彼女を離すのをためらう。彼女の後に周り、彼女を羽交い締めする。
彼女も立っていられない様に、僕にしなだれかかると、体をびくっとさせる。

羽交い締めした僕の右手が、彼女の胸をさまよう。
片手では覆い付くせないほど、豊満で柔らかい感覚だった。

あっという間に一階にたどり着く。

感覚に崩れ落ちそうな彼女を支えると、
つれずれは、滑り落ちそうになったつれづれの仮面をかぶり直した。


そして、サヨナラをする。

「また、会えたら良いね。」

葉月も頷いてくれた.......様に見えた事がつれづれにとっての救いだった。

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