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性欲との戦い(第三話)

2019年05月23日 13:20

性欲との戦い(第三話)

以前から庭に中田造園なるものが侵入してくる事が多々あった。中田はいきなり侵入してくるなり己の精液を撒き散らすように毛虫退治の薬をやたら撒き散らしたがる。まるで俺と女を張り合うかのように。中田に言いたい。俺に女はいないし、いた事ない。もし女が欲しければ他あたってくれ。それても俺はやつらの仕打ちが怖い。ちょっと何か怖かったので何か怖くない、いい術がないものかと困り考えていた。でも、その時僕の頭を何かよぎった。それが(池袋を思いだせ!。)だ。
 僕は10代の時バイトしてた時やたら風俗店に行きたがった。そして何回も行った。バイトで入った金を使って入った。ファッションマッサージは一回1万円だった。結構な金額だったのでおおいに僕はいつも期待して入るんだけど、いつも何かガッカリさせられ死ぬほど虚しかった。その理由は詳しく述べてもしょうがないから言わない事にして、ある日、池袋のそういう風俗店に行った時もそうだった。非常にガッカリさせられた記憶が消えていない。だから中田というのが女の事考えながら、ここにやって来ても怖くない。なぜならば、いつもと同じように池袋風俗店でガッカリさせられた記憶を思い出して俺は心の中で、こう言うのだ。(現実はいつもそうだった。いつもガッカリしてばかりいて死ぬほど虚しかった日が長く続いた。東京というところが僕にとってそういうふうになっていった。)そこで中田なるもの達が何かに欲情してここに来たとき僕は何か唱えるように心の中で言う。(池袋を思いだせ!。)と…

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