- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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ハンマープライス(表からの続き)
2019年04月09日 15:18
会場運営の人「紳士淑女の皆様、ようこそお集まりいただきました!まだチャリティーは序盤、開始15分ほどですが、主催の設定いたしました目標金額を、お1人の方が募ってくださいました!!」
※早口だったのでアンに翻訳してもらってます
会場運営の人「主賓であるジョン・○○・○○卿が本日の話題を一手に獲得しました!!」
そう言うと、マイクを片手におじいちゃんに近寄る運営の人
アン「ママ、やるじゃない!!おじいちゃん鼻高々よ!」
私「え?何で?」
アン「それ(機械を押して)で寄付金が決まるのよ。みんなで持ち寄る金額を、ママが1人で寄付したってわけ」
私「は?」
アン「ママが400万ポンド寄付したでしょ?(掲示板の)下に表示されてるわよ、設定金額は350万ポンドって」
リリー「ママすごい!!」
いやいやいやいや、ちょっと待ってよ
これ、寄付できちゃう機械なの?
アン「みんな躊躇してたのよ。ママがドーンと寄付したから、みんな一層寄付しづらくなったってわけ」
いやいやいやいや、だってこれボタンでポチポチっと押しただけでさ
アン「間奏の楽団で寄付金が出たのは初めてだって!!ママ、歴史に名前を残したわね!!!」
ちょっちょっちょ・・・・
青ざめる私
そんな私を横に、渡されたマイクを持って演説するおじいちゃん
おじいちゃん「今日は招待してくれてありがとう。どの楽団も素晴らしい演奏だった。まだ序盤だがね(会場大爆笑)
しかしながら、彼らの演奏は素晴らしかった。(私に顔を近づけ)(イチゴ、あの国歌は何という名前だね?)私(君が代)(演説に戻り)
あれは私の大好きな、日本の”キミガヨ”だ。数十年前に日本へ初めて降り立ったときを思い出した。私にとって一番価値のある、心を清らかにする音楽だ。素晴らしい音色をありがとう!」
マイクを返し、席に座るおじいちゃん
固まる私
何も気にしないアンとリリー
おじいちゃん「さて、そろそろ行こうかね。おや、お前はまだ寄付をしてないのか?ああ、そうか。お気に入りの演奏がまだ始まらないのだな?
あるいは、手が震えたか?今日は寒いからな。では、また会おう」
主催のおじいちゃんに悪態を返し、私たち3人を従えて会場を出るおじいちゃん
車に乗り込み、走り出すや否や
おじいちゃん大爆笑
おじいちゃん「実に愉快だ!!あいつの顔を見たかイチゴ?固まって、石膏で出来たダビデのようだ!唖然としていたな!!」
ワイワイはしゃぎ、ものすごく嬉しそうなおじいちゃん
400万ポンドを勝手に寄付して(知らないとは言え)ガクブル状態の私(少しおしっこチビりました)
私「あのね、わわわわわ」
※Iを言う声が震えて次の言葉が出ない私
おじいちゃん「どうしたイチゴ?寒いのかい?スチュワード、暖房を強くしてあげなさい」
私「あのね、お金は何としても返すから、あのね」
おじいちゃん「お金を返す、誰にだ?」
私「私が寄付しちゃったから」
おじいちゃん「何を言う!私がイチゴに自由にさせたんだ。あれはチャリティーだぞ?あんなものは、ええと、アン、何て言うんだったかな?」
アン「鼻クソ、よ」
おじいちゃん「そうだ、鼻クソ、だ。あんな額、私は20秒もあれば稼ぐ事ができるぞ。どうだ、スチュワード?」
スチュワード「旦那さまなら10秒で余裕でございます」
おじいちゃん「そうだろう、そうだろう。イチゴ、私はすごく気分がいいぞ!!あいつの顔を見たか?アン、この前教えてくれた言葉は何だったかな?」
アン「ざまぁみろ(日本語)よ」
おじいちゃん「そうだ、”ザマーミロ”だ!今の立場に合う言葉だな!!」
・・・
そう言われると、私けっこう貢献したかも?的な考えになり
おじいちゃん家に着くころにはすっかり忘れ
そのまま家人全員(おじいちゃん家で働くスタッフ全員)を招集し、急遽夕食会に
食事をしながら、おじいちゃんが会場での出来事をみんなに話し
おじいちゃん「私はイチゴの手元を見て驚いた!!イチゴは何と、400万ポンドと入力したのだ!」
「会場は喧騒で沸いた。誰が一手に寄付したのだ?と。私は名乗り出た、”それは私である”とな!」
おじいちゃん、口調がミュージカル・・・
いつしか相手役(主催者のおじいさん)をアンがつとめ、唖然とした表情を真似ると
おじいちゃん「ヤツはイチゴの決断力の前に沈んだ!私はさながらキングアーサーの如く、グウィネヴィア(私の事)の甘い音色を
抱えながら、こう言い放ったのだ!!”素敵なコンサートをありがとう”とな!」
た・・・楽しそ~~~~
ま、おじいちゃんが良いと言ってるんだから、いいか
おじいちゃん「ヤツはタッチする指が震えていた。おそらく彼はもう剣を握れないほど老いていたのだ!
私は颯爽と立ち上がり・・・」
おじいちゃん、時代劇みたいな口調になってる(こっちで言うところの中世劇)
知らず知らずのうちに、400万ポンド(5億8000万円相当)を躊躇なくハンマープライスした
”イチゴ撹乱の巻き”でした
(次から気をつけようと心に留めました)
このウラログへのコメント
400万ポンドはおじいちゃんにとっても大変な金額だったと思う。
それをイチゴちゃんに悟らせまいとする、おじいちゃんの振る舞いに
優しさや愛情を強く感じます。
イチゴちゃんも軽率な行いには反省だね!
別世界ですね!
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