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ご縁がありまして

2018年09月14日 14:38

ご縁がありまして

晩餐会で、ある男性と知り合ったんですよ


お母さまが日本人で、お父さまがイギリス人


現在はカナダで会社経営をしてるという、50代くらいの紳士



娘と日本語で話をしていた私に

「日本の方・・・ですか?」

と、日本語で話しかけてこられまして



色々と話をしてるうちに、その方のお母さまの話がたくさん出てきましてですね

何とも懐かしい気持ちになる、いい時間だったんですよ


だって、娘以外と日本語で話す機会がほとんど無いもので

日本語で他人様と話せるってのが、私にはものすごく嬉しかったんですよ



お母さまの財産管理で、いい弁護士を探してるなんて言うもんですから


私「あら、こう見えても私(わたくし、と読んでください)、弁護士事務所勤務ですのよ。」


な~んて、晩餐会にふさわしいしゃべり方とかで頑張っちゃったんですよ


日本語で話せるって、私には嬉しいことなんです


英語まったく得意じゃないんですから



そしたら、「良かったら弁護士を紹介してくれますか?」っておっしゃるので


私「喜んで!」って言って、その場でボスに電話したんですよ



それで、ボスと50代紳士で話してもらって、その場では一旦終了になって終わったんですが


昨日、事務所に出社してお仕事をしていたら


ボスイチゴイチゴが紹介してくれた方の母親と、正式に契約を結ぶことが決まったよ!
君は日本語部門と行政対応だけじゃなく、交渉もしてくれるなんて
僕は嬉しいよ!!契約内容を見直さないとね。」※ボスとの会話は英語です

(私は営業契約を結んでないので、お仕事を取ってくる的なことはしなくてもいいのですが
ボスには、私が進んで顧客を探してきてきてくれた、という風に見えてるようです)




で、そのまま昨日の夕方


先方からの依頼で、お母さまとネット電話(テレビ電話です)を

何故か私がすることに


私はお仕事の話が出来ないのですが

「お母さまが日本語で誰かと話したいから」という理由で、私に白羽の矢が立ったようです





「ン、ウンン、エフン(」声を整える咳)

会議室ラップトップをセットし、ネット電話がかかってくるのをボスと待機


しばらくして、着信音が鳴り


「ン、ウンン、エフン」(声を整える咳)プラス、「アー、ア~~、ンッ、ンフンッ」(発声練習)



まずはボスがご挨拶

で、すぐに私にバトンタッチ


お母さま「日本の方かしら?」

私「はい、お母さま。○○イチゴ名字と名前です)と申します。」

お母さま「あら~!!・・・あのね・・・しばらくぶりなのよ。・・・日本語で話すの」


私「私もなんです、普段は娘くらいしか話せる相手がおりませんで・・・」


お母さま「わかるわ!私も息子たちとだけなの!そうじゃないのよね!!人さまとおしゃべりしたいのよ」


私「それです!私もいつも、そう思ってるんです」


お母さま「あら~!!・・・久々で、私の日本語、おかしくないかしら?」


私「何をおっしゃいますか、私こそですよ」


お母さま「似たものふたり、ね」



な~んて感じで、談笑


日本語で会話できるって、何て嬉しいことなんだぁ~~~


何とも話しっぷりからしてお上品なお母さまなので、お話するのも緊張しましたが

それも最初のうち


10分も話こんだら、お互いに慣れちゃって



お母さま「イチゴさん、本当!イギリスの殿方は、東洋人の私たちを見下したりするんだから!
あなたも気をつけてね」


私「あら~、それは失礼しちゃいますね!幸い、私が接する殿方は
優しい方ばかりなんですよ」


お母さま「それは良かったわねぇ。今はね、カナダにいるんだけど
カナダの殿方は、そんなことしないのよ」


私「あら、そうなんですか?じゃあ、これからはイギリスよりもカナダの殿方を見つけなくては、ですね」


お母さま「あら、イチゴさんは伴侶さんいらっしゃらないの?
お子さんがいるっておっしゃったじゃない?失礼だけど旦那さん捨てちゃったのかしら??」


私「いえいえ、捨てたりなんかしませんよ~」



と、話はどんどん盛り上がり



その間、ボスは私の横で笑顔を絶やさず


ネット電話の向こうでは、お母さまの横で息子さん(晩餐会のときの紳士さん)が、同じく退屈そうにしてました




我ながら恐ろしいところ、それは


まだまだ話が尽きないのです




お互いに日本語が恋しいわけですし

たまたま波長が合って、話が盛り上がってるわけですし

お話を止めるつもりなんて、サラサラないわけですよ




私「お母さま、殿方にはお気をつけくださいね。
私なんか先日、電車で太ももをギューって握られたんですから!!」



お母さま「あら!イヤねえ!女の肌(身体のことだと思います)を何だと思ってらっしゃるのかしら!!簡単に触れていいものじゃないのにね!」



私「本当ですよ!!次に遭ったら、私言っちゃいます!!お安く見ないでって」
(話してて楽しいのですが、お母さまにあわせて、私なりにお上品な言葉を選んで話してました)
(言葉遣いが多少違和感ありなのは、ご容赦くださいませ)


と、気づけば延々1時間と少々の長話



そして、思い出したように



お母さま「さあ、イチゴさんとお話が出来て、スッキリしたわ。
倅があなたにお願いしたのでしょう?お手数をかけてしまいますね。
財産一切のこと、お願いできますでしょうか?」


ボスに確認し、無事に契約完了



こちらで働き始めて、去年などの労働もあわせるとほぼ1年目完了期

イチゴ、初の「管理型契約」取得です
(あくまでも、ボスとお母さまの契約ですけど
私が自分で顧客を見つけての契約は、初めてです


こんな感じで、晩餐会が不思議な縁をもたらしてくださいました


人々に、感謝感謝ですね

このウラログへのコメント

  • 只信長さん 2018年09月14日 14:49

    思わず読んじゃいました(笑) お人柄に乾杯!

  • 桃色金属(桃金) 2018年09月17日 13:40

    ご縁のある良いお話です
    読んでら自分も、ほっこりさせて
    もらえました!ありがとうございまーす

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