精神と心とサディズムと

昔から年上の女性が好きでした。
しかし同時に緊縛や羞恥等嗜虐心も抱いていていました。

年上の方が好きだと言うと、被虐的な印象を与えてしまいます。
その印象に自分でも呑まれてしまい、自分の中の嗜虐性に向き合う事ができませんでした。

生来、暴力と言うものへの忌避感を強く抱いておりましたから尚更でした。

自称S男性の掲げるサディズムとは暴力性を肯定するための免罪符に過ぎないのではないか。

そう思っていました。
正直その疑いは今でも晴れていません。

自分の中の嗜虐性を受け入れてしまえば、暴力性までも肯定してしまうのではないか、そう思い悩んでいた時に教えてもらいました。

精神のSM、心のSM。
そういった世界があるのだと。

まさに天啓でした。
同時に沼でもあります。

心まで深く通じ合い、肉体的にも精神的にも溶け合い、支配できたら。

年上の女性を心から支配し、屈服させることが出来たならどれ程の悦びと快楽に包まれるか…
そう考えただけで恍惚に震え上がります。

しかし現実問題として、それだけの相手に巡り会える事など稀でしょう。

届かぬ夢を抱いたまま眠りにつく日々です。