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情事No.5

2017年12月29日 16:21

情事No.5




リン:いや、そこでダメって言わないと、

リン:エスカレートしちゃいますよ

八朔:ばか(><)

リン:八朔さん?

八朔:?

リン:ひとつだけ、お願いしても?

八朔:なに?

リン:ギュー抱っこしていい?

八朔:マジで?

八朔:ここで?

リン:今日はそこまでで我慢するから

八朔リアルはダメよ


そうキィタイプしたとなりの人の肩に、そっと、手を回してみた。
彼女はすこしだけ身を固くして。
でも、振り払うでもなく、ただ、うつむいたままで。

ぼくはその手に力を込めた。
彼女の身体をこちらに引き寄せて。
彼女は、お尻の位置は動かさず、上半身だけを、ぼくの胸に傾けた。

そしてうつむいたそのショートカットの頭が、ぼくの顎の下に入った。
八朔さんの髪の香りがした。
やわらかい、彼女の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

「ずっと――――」

かすれそうな声で、ぼくはその頭に言った。「こうしたかった」

胸がドキドキした。
ぼくらはしばらくそのままでいた。

彼女はなにも動かなかった。
やがてぼくが抱きしめる腕を離し、彼女は身体を起こした。
八朔さんはうつむいて、こちらを見ようとしなかった。

「ごめん、不愉快だった?」

彼女は下を向いたまま、小さく首を振った。
そしてキィタイプを始めた。
ぼくもPCに向き直る。


八朔:あたしね、

リン:ん

八朔:なんかすごいドキドキしちゃった

八朔:なんか、なんにも言えないくらい、ドキドキしちゃった

リン:怒ってない?

八朔:ばかね

八朔:怒ってるように見える?

リン:


八朔:なんか、こういうの、馴れてなくてさ

八朔:リン君は、いつもこういう風にするの?

リン:いつも、って言うほど数こなしてないよ

リン:それに、きっともっとみんなスマートにやってると思うよ

八朔:そうかなぁ

リン:人と比べたことないからわかんないけど

八朔:あのね、

八朔:あたし、本当に結婚してから、こういうの、全然なかったから

八朔免疫とかないの

リン:大丈夫

八朔:あたしこそ、スマートにできなくてゴメンね

リン:謝ることじゃないよ

八朔:あはは

八朔:だから言ったでしょ?

八朔:馴れてない、って

リン:ホントだ

リン:八朔さん?

八朔:?

リン:おれもすごいドキドキした

リン:それに…

八朔:なに?

リン:ん。。

リン:言っていい?

八朔:なに?

リン:あのね。。

八朔:?


リン:すごい勃起してる

リン:こうして普通に座ってるの辛いくらい

リン:ちょっと座り直していい?

八朔:ん

ぼくは尻の位置を変えて、すこし腰を前に突き出した。
彼女に目配せをした。
彼女の赤い顔は、ビールほろ酔いのせいなのかどうなのか。
ぼくは苦笑いすると、ソファーに上半身をあずけた。

すこし後ろにのけぞるようにして、ずぼんの上から勃起したものの位置をずらした。
ゆっくりと、時間がしびれていくような気がした。
自分の手で、スボンの上からそのふくらみを撫でた。

なんだか、腰と頭の両方が、じーんと麻痺してしまった気がした。

リン:八朔さんが魅力的すぎて

リン:このざまです

八朔:。。。

リン:八朔さん?

八朔:なに?

リン:見てて。。

そういって、ぼくはもう一度キィから身を離すと、スラックスのベルトを緩めた。
そして、ジッパを上からゆっくりとおろしていった。
彼女のほうは見ずに、ただ、ゆっくりとおろしていった。
黒のピチっとしたボクサーブリーフに包まれた、そり返っているモノが現れた。
彼女のほうに身をずらすと、もう一度肩を抱いて、耳元に話しかけて。


「もしよかったら、
 すこしだけ、
 さわってくれない?」

Yesもnoも言わず、彼女の手を空いている左手で掴むと、そっと、そのふくらみのほうに寄せた。
彼女の手は、ぼくに引かれるまま、素直に勃起の上にかぶさると、四本の指がトランクス越しにそれを包み、そして、優しく撫でてくれた。

ぼくは彼女の髪に顔を埋めたまま、目を閉じて、そのソフトなタッチを味わった。

「っあ……」

声が漏れる。
彼女は力の加減を変えずに、ただ何度も機械的に、上下にそのふくらみを撫で回した。

不器用

そんな失礼な言葉が浮かんだ。

いや違う。
直感的に思った。

知らないんだ。

男性の反応を見て、愛撫の仕方を調節することを、彼女はまだ知らないんだ、と思った。
とたんに、とても悪いことをしているように思えた。

無理強いしているのじゃないか、と思えた。
ぼくは彼女の手に自分の手を重ねると、「もういいよ」と静かに言った。

「約束破って、ごめんね」


彼女は濡れた目で、こちらを見た。
言葉にならない、いつくもの想いが見えた。
長いこと、セックスレスだったのかもしれない。
セックスに対して興味津々だけど、勇気が持てないのかもしれない。

誰の中にも自然に備わっている性欲が、ずっと充たされなくて、切ない思いをしてたのかもしれない。

ぼくは彼女の顎に手を当てた。
愛おしい、と思った。
ぼくたちは自然にキスしていた。
甘い、彼女の唇だった。

唇を離すと、ぼくらはソファーの上で抱き合った。
互いの顔を、たがいちがいに重ね、耳をこすり合うように、タイトに抱き合った。

「リン君の嘘つき」

「うん」

エッチなしって言ったのに」


そういう彼女の声が笑っていた。
救われた気がした。

「だって。八朔さんがイイ女すぎるから」

「言い慣れてるね、そういうセリフ

「そんなことないよ。本当に素敵だよ」

「あたしだって、」と彼女は言った。

ぼくは黙った。
彼女は何も言わず、身体を離した。
そして、キーボードに向かった。


八朔:もう、

八朔トロトロなんだから

リン:マジで?

八朔:緊張して、

八朔:ドキドキしたら

八朔:なんだかそんなになっちゃった

リン:ごめん

八朔:リン君のせいだ

リン:そうだね

八朔:困るなぁ

リン:ぼくの勃起は?

八朔:あたしのせいじゃないよ

八朔:リン君が先にさせたんじゃん

リン:あー、

リン:そういう水掛け論はいけないんだー

リン:先生に言っちゃうぞ

八朔


リン:

リン:八朔さん?

八朔:なに?


リン:もう一度キスしても?

答えをタイプする間もなく、ぼくらは互いの唇を寄せて、口づけを交わした。

リン:ねぇ、今度、ちゃんとデートしない?

八朔えっち抜きで?

リン:我慢できないくせに

八朔:あたしは我慢できるもん

八朔:ずっと我慢してきたもん

リン:八朔さんのばか

ぼくはもう一度、彼女キスすると、その耳元に囁いた。

八朔さんのこと、いっぱい気持ちよくさせてあげたい。
 セックス抜きでも構わない。
 でも、メッセでするようなヤラしいこと、
 いっぱいしよ。
 頭が真っ白けになるくらい、
 いっぱい、
 気持ちいいこと、してあげたい」

うん、と彼女はうなずいた。


そして、その日の約束を、その日ぼくらはしたのでした。


こういうのは間を置いちゃいけません。
ビジネスで言うところの、火急的かつ速やかに、って奴です。
その週の金曜日、お互いにすこしだけ早めに会社を出て、このあいだの駅で落ち合いました。

彼女の通勤路ではあるものの、普段なら降りる用事のない駅。
ぼくにとっては家と正反対の方向にある駅。

駅前の繁華街を抜けた裏通りに、そのラブホテルはありました。
まだ夕食の時間には少しだけ早いタイミング。ぼくたちは互いの緊張を隠しあうように軽い調子で話をしながら、何気ない振りをして、ホテルエントランスに入ったのでした。

ロビーで部屋を選び、カードキィを受け取って、エレベーターに乗って。
ぼくはそこで、彼女の手を取りました。

彼女はうつむいて、すこし悲しげな顔をしていました。

ぼくらはなにも言わずエレベーターの箱から出ると、人気ない廊下を歩いてカードキィのナンバーの書かれた扉を開け、部屋の中に身を滑り込ませました。


玄関で靴を脱ぐ前に、ぼくはそっと、彼女を抱きしめました。

「メールのこと」とぼくは言いました。「約束する。今日は八朔さんは何もしなくていいから。リラックスしてくれればいいから」

彼女は小さくうなずきました。

「身を預けてくれる?」

もう一度、肯定の返事が戻ってきました。
ぼくは彼女の髪にくちづけして、「かわいいよ」、と心からの言葉が出ました。

ぼくのリクエストを聞いて、はいてきてくれたタイトスカートヒップ左手でそっと包み、静かに撫でまわしました。

何もかも忘れて、いっぱい感じてほしい。
心から、快感にひたってほしい。
そう思っていました。





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