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成程話:ものごとを逆に考える
2017年02月21日 23:50
ものごとを逆に考えるお話です。
「もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に滅びていたであろう、というのは、人間はたえず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから」
これは古代ギリシャの哲学者エピクロスの言葉です。
ここでは神様が人間の願いをかなえていたら、人間は滅びていただろうという逆説を唱えています。
本来、神様が願いをかなえてくれたら、人間は幸せになるはずです。
しかし、人間は人の不幸を願ったりするので、それがかなえられたら、みんなお互いに殺し合うことになるということです。
「子どもを不幸にするいちばん確実な方法は何か、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」
これはフランスの思想家ルソーの言葉です。
つまり、子どもを不幸にするのは、なんでも手に入れられるようにすることだという逆説です。
普通はなんでも手に入れば幸せだと思いがちですが、子どもの将来を考えると、そんなふうに甘やかしていると、あとで苦労するということです。
これはまったくその通りで、大人になって自分で何もかも手に入れなければならなくなったとき、それがかなわず不幸な気持ちになってしまうのです。
成功する人はみんな≪逆≫に考える
小川仁志著
ぱる出版
一見幸せそうに見える人が、実は不幸の真っただ中だったり、不幸に見える人が、実は幸せだったり。
メリットばかりを語る人は怪しく感じて、デメリットもしっかり語る人は信用されたり。
暇そうな人に仕事を頼めば早く終わるかというと、逆に忙しい人に頼んだ方が早く終わったり。
すごい美人は逆に声を掛けられなかったり。
真面目すぎる人が逆に煙たがられたり。
世の中は、思い込みや観念で考えると見えにくくなるのかもしれません。
あの業界儲かってそうだからやってみるか!って時には、多くの人がそう思っているので、次第にレッドオーシャンになっていきます。
逆に、レッドオーシャンの業界にイノベーションを起こすと、ブルーオーシャンに抜け出せます。
また、仮面ライダーも、ショッカーがいてくれるおかげで成り立つのです。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」で2013年に最優秀賞を獲った作品がこちらです。
【僕のお父さんは桃太郎というやつに殺されました】
コピーライターの山 博司さんと小畑茜さんが製作された作品で、ご本人のコメントを以下に紹介して終わります。↓
ある人にとってしあわせと感じることでも、別の人からみればそう思えないことがあります。
反対の立場に立ってみたら。
ちょっと長いスパンで考えてみたら。
別の時代だったら。
どの視点でその対象を捉えるかによって、しあわせは変わるものだと考えました。
そこで、みんなが知っている有名な物語を元に、当たり前に使われる「めでたし、めでたし。」が、異なる視点から見ればそう言えないのでは?ということを表現しました。
広告を見た人が一度立ち止まり、自分の中にさまざまな視点を持つことの大切さを考えるきっかけになればと思っています。
「しあわせってなんだろう?」と考えた経験が、次に生かされるよう頑張っていきたいと思います。
このウラログへのコメント
ねー。
考えると難しかも。
毎日やるべき事があり、
出来る事を一生懸命に、で、たまにゆっくり休める。
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