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成程話:人間性の高め方
2016年11月20日 23:46
人間性の高め方の紹介です。
与える、もらう(得る)という観点から人間の成長レベルを測ってみると、つぎのような段階に分かれると思います。
第一は、「テイク・アンド・テイク」のレベル。
卑劣な例でいえば、取引先から、自分の役職あてにもらった贈り物を部下に分けることもせず、ひとりじめして家に持ち帰るような行為。
「もらう」ばかりで与えない、もっとも低いレベルです。
第二は、「ギブ・アンド・テイク」のレベル。
「もらう期待をしながら与える」「もらったから与え返す」といった、損得を等価交換するような考え方で、ビジネス社会の常識はこのレベルで成り立っていることが多い。
けっして低くはないが、高くもないレベルです。
第三は、「ギブ・アンド・ギブ」のレベル。
「見返りを求めないで与える」ことですから、人間性はかなり高まっているといえましょう。
「与えるは、受くるよりもさいわいなり」という高度な心的境地にもなれ、与え好き人間の資格は十分といえます。
私の経験からいうと、「ギブ・アンド・テイク」のレベルで得られる情報や知り合う人は、よいこと半分、悪いこと半分といった程度です。
しかし、「ギブ・アンド・ギブ」のレベルまで達すると、得る情報も知りあう人もおおむね上等で正しくなります。
また、感謝の気持ちが強くなり、人相もよくなってくるようです。
「お金だけ」「いまだけ」「自分だけ」―――この狭隘(きょうあい)で利己的な三つの「毒」から脱して、おのれの人間性を高めたかったら、「ギブ・アンド・ギブ」の精神をそなえた「与え好き」の人間になる努力を忘れてはいけません。
「法則」
船井幸雄 著
サンマーク出版編集部 編
サンマーク出版より
漫画『スヌーピー』の中で“チャーリー・ブラウン”が言いました。
「与えることだよ!
ただひとつのほんとの喜びは与えることだ!」
見返りを求めずに与え続けることは難しいかもしれません。
しかし、この法則を知っていれば迷いはなくなります。
【与えた相手から返ってくるとは限らない】
【時間差があればあるほど大きくなって返ってくる】
だから心配せず、与え続けて良いのです。
漫談家の“綾小路きみまろ”さんは28歳でデビューしていたのですが、なかなか売れずにいました。
そんな中、自分の漫談をカセットテープに吹き込んで、高速道路のサービスエリアで中高年層にひたすら無料で配ったそうです。
その後はご存知、50歳を過ぎてから大ブレイクし、「中高年のアイドル」といわれるほどの人気を誇っています。
与えるというと、何かモノやお金などを想像してしまいますが、そういうものに限った話ではありません。
笑顔でも、明るさでも、優しさでも、褒めるでも、ためになる話でも、相手にとって気分が明るくなるものであれば、それは与えることになります。
惜しみなく、見返りを求めることなく、与えまくっていく人生。
そう決めた人生は、そう動き出します。
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