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物語8

2012年01月09日 13:33

「暗い方が、恥ずかしくないし、大胆になれるかもよ……。」


私は照明のスイッチを調整して幽かにお互いが判るくらいに暗くした。

正常位で胸を合わせ、唇を重ねながら、ペニスをNの入り口にあてがう。

膣口はキュッと締まっているが、悦びの液に濡れた亀頭をゆっくり押したり引いたりしていると、次第にペニスを迎え入れるように弛緩と緊張を繰り返している。

丁度雁首の部分まで吸い込まれたところで、浅くゆっくり抽送を繰り返してみる。暗いのでベールがかかっているようにぼんやりだが、息を荒げて気持ち良さげに声を出すNが判る。
私はペニスを一番深まで差し込むと、動きを止めた。

「このまま少しじっとしてようか?」
「え?」
「ごめん。Nちゃんと繋がってるって思っただけで逝っちゃいそうなんだ。」
「私も結ばれて嬉しいけど、まだ逝かないでね。」

Nが観音の様な柔和な微笑みで言っているのが微かな灯りの中で見える

薄灯りの中でNの唇を求めながら、肛門に力を入れてペニスを膨らませる。Nが応えるように膣口を締める。
好意を寄せている女と繋がってこんな風に愛し合えるなんて……。

そう思いながら、Nを抱き締める。舌を絡ませ合い、Nの唾液を吸い、飲む。

暗がりの中で、お互いの息づかいと、溜め息と、言葉にならない声が強調され、それが余計に興奮を駆り立てる。

「Nちゃんの事が好きだからこんなに凄く硬くなるんだよ。」

言いながら自分で興奮してる。

「僕のこと好き?」

好きって、言われたら、もっとペニスが硬くなる。そう思いながら言ってる。

「イシイさんは?Nのこと好き?」繋がった腰をくねらせて息を弾ませながらながら、甘えた仕草と声で逆に彼女か聴いてくる。

「好きだよ。大好きだよ。Nちゃんが大好きだよ。」言いながら、腰を押し付けクリトリスをこねるように繋がった付け根を擦りつける。

「いやん。そこ気持ちいい。もっとして。止めないで。」

ゆっくりと恥骨を擦り付けながらNの感触を味わう。離さないとばかりにNは膣を締める。無意識にしているのだろうか。

「Nちゃん、そんな気持ちイイことしたら、直ぐ出ちゃうよ。」

「駄目ぇ、自分だけいかないで」

駄目だ、Nの声だけで逝きそうだ。まだピストンもしてないのに…。

慌ててペニスを引き抜いた。

つづく

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