十八年蝉の、十三年目は...

どうして数えるのか。

十三度目の梅雨...
土に雨が滲み、
蒸れて
いたたまれず
十三度目の夏を
迎えて...

来た、来た、来た...
蜘蛛の巣が張り
獲物を知らせて
ばたついて、
ウスバカ...ゲロウ
又お前...

玉には
若い美少年、
ホモっ気たっぷり
二刀流でも、
カマわないから、
捕まえてみたいわ...

少子化は、
ここでも問題でしたか
希少価値、
バディの兄さん
太り過ぎ、
高校は男女驚愕で、

シスターさえも
少子化と驚愕で
若い芽が摘まれ
芽生える前に、
卒業してしまい
見かけないはずである

道理で
赤後家の蜘蛛の巣にも、
とんと見かけない
ウスバカ...ゲロウ
レス...trance野郎
レス...店長ばか

おぉ～い
蓑虫さん、
もそっとこっちへ
おいでなよ、
気ぃ持たさんと
お出でまし...

それは抜け殻、
ぶらぶらしてるのは
あでな冬の仮姿、
今は別荘
も少し涼しい
木の葉のハンモック、

涼しいで、
椎の葉は虫食いだらけ
落ちるから
よう好かん、
最近凝っているのは
青紫蘇のハンモック...

ハーブ系やろ
紫蘇の葉も
バジルの葉も
清々しい...
赤後家さんとは
大違い、

所場変えたら
どうですか？
ウスバカ...ゲロウ
ばっかりで
もっとええ
若い子おますがな。

それにしても
五年先輩の満十八年蝉、
今朝あんまり暑すぎて
出陣したが、
声がここ迄届かない
うんともすんとも
聞こえない....

どうしたんだろ
十八年待ったのに、
何の声も聞こえない
赤後家に
ちょっかいされたか、
食われたか...

梅雨も
もうすぐ明けるのに
待ちきれず、
出かけて行った
五年先輩....
声もなく、