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Heil Hitler

2006年06月24日 02:48

本日は社会派ログを気取りつつ、
実はただの思い込み妄想というお話です。
思想展開ではございません。戯言御容赦。


さてさてさて。

先日、珍味工場バイトをして参りました。
作業内容は検品
続々とコンベアを流れるフライスティックから、
不良品B級品を除去するというもの。

多数くっついてしまっているものは、徳用へ。
衣剥がれ、焦げはアウト。

膨大な量のフライを淡々と選っていると、
段々ある種の陶酔が襲い来るのです。
それは、不良品を見つけた瞬間。

野郎、こんな所に潜みやがって。見逃すか!

そう。
それはあたかも過激派が対象に抱くような、
黒く澱んだ侮蔑と全能感なのです。
只管に選り分け、捨てる。
良好を探すのではなく、劣等を決めるのです。

しかしまぁ、明らかなる焦げはともかく、
グレイゾーンというものもございます。
その時の判断を動かすのは、判断者の気分のみ。
ここで、この判断の厳しさはベテランが上かと思いきや、
そうでもないのです。
恐らく経験浅き人間の方が、遊びのない排除をするでしょう。
数限りない対象を前に、とりあえずマニュアルを教えられると、
若手はグレイゾーンの物を前に、その可否を迷います。

これをもし見逃して、叱責されたら・・・

そういった考えが、軽度の欠陥を許さないのです。
経験を積むということは、「ある程度」を知るという一面もございます。


是即ち。
差別集団において直接他者に手を下すのは、
上層幹部でなく下級兵だという構図ではないのか。
そもそも、選別における快感こそ、
選民思想に潜む狂気の原型ではないのか。

品質を作り出す為の行為が本末転倒、
不良品を見つけ出すという目的にすり替わるのです。

可不可の判断を許されるという立場自体に酔うと、
万能感に任せての暴走も想定範囲内。
留意あれ。


・・・と、それは己への警告。
もう工場の仕事はやりません(笑)

このウラログへのコメント

  • むくろじゅ 2006年06月24日 03:32

    商業映像では、そう云う商品の中(膨大)から更に形の美しい物を撮影用に選別したりするのだ。逆の選別。

  • SPA 2006年06月24日 11:24

    おもろそうなバイトやね。一回だけやってみたい気がする。あくまで一回だけ。。

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