あこがれ73

ここマンダリンには、二年前にオープンして直ぐに父と一緒に来ました
フレンチの　｢シグネチャー｣　私は７０点あげた位です
その時父は６０点でしたが、センスの方は父も私も８０点でした
それからは月に一度は食べに来ています

入っていくとマネージャーが、今夜の相手を見て英語で挨拶
「長谷様、何時もありがとうございます」
「先月、お父様に来て頂きました」
「また、素敵なご婦人と一緒にでしょう？」
「は、はい」

エスコートで腰に手をやった時、Tバックにストッキングと判明
椅子を引き座る間際に耳元で
「ガーターでは無くバンドだね。　それにTバック」
「若いのに、一寸触れるだけで見破るのね」
「直ぐに見たいのを我慢するのは、苦痛以外に無い」
「ふふふ、お口もお上手」
「口の違う使い方も巧いよ」
「あら、どうしようかしら」
「マリーも巧そうだけれど？」
「想像にお任せする」
「そのセクシーな口を見ていたら、起って来てしまった」
「あら、そんなにストレートに言われたのは初めて」

取り敢えずブローの応酬はここまで
赤ワインを頼むと
「白は？」
「ごめん。　赤しか飲まないんだ」
「そう言えば先週会った時もそうだったわね」
「ワインは好き？」
「食事の時は必ず頂くわね」
「今夜の魚に選んだ赤が、合うか合わないか試してごらん」
「ええ、そうさせて貰う」

海老にカニ、ホタテ、鮑にフカヒレ、何にでも良く合う
不思議そうにしています
「合うでしょう？」


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