ＥＤ-17／真面目？

翌月曜日に我慢出来ず、高橋さんに電話をしました
「お会い出来ませんか？」
「良いですよ。いつ？」
「今日が無理なら明日にでも」
「あらあら、そんなに急いでいるの？」
「はい」
「だったら、午後は？」
「えっ、今日、ですか？」
「急ぐのでしょう？」
「はい」

「友澤さんこそ平気なの？月曜日よ」
「はい、早退します」
「何時に何処へ行けばいい？」
「貴女のお住まいは？」
「地下鉄のセンター南です」
「・・・えーと、新横浜の改札なら、何時に来られますか？」
「地下鉄の出口の？」
「はい」
「１時間」
「１１時に待っています」


会社に早退届けをすぐに出し、向います
まさか、早速今日に会える何て
高橋さん、有り難う
駅に着いたのは１０分前
キョロキョロと改札の中を見ますが、まだの様です
私の前に女性が
「分からなかった」
綺麗な人だった
「この前は白衣だったから」
「はい」
「さあ、行きましょう」
「何時までに帰らないといけませんか？」
「５時まで」
「はい」

思わず笑っていた
「６時間も、そんなに時間を頂ける？」
「私を往かせて」
「えっ？」
「私を目一杯、いかせて!!」
「はい、頑張ります」
「友澤さんって、真面目ですね」
「いいえ、そんな事は有りません。いい加減な男です」
「私には解る。真面目で誠意が有るわ」
「誠意なんか」

「ここでいいですか？」
「ええ」
「さすがに空いていますね」
「どの部屋が良いですか？」
「どこでも」


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