シェアー51／最終回

「有り難う、咲希」
「どう致しまして」
「１０日で彩花ちゃん、か」
「それも分かった？」
「あんな歩き方じゃな」
「そうね、貴方なら」
「お礼にプレゼントをしたい」
「いいわよ、そんな事」
「そうか、女の子でも要らない？」
「嘘、産んでいいの？作ってくれるの？」
「欲しがってた」
「もう諦めていた・・・嬉しい」
「今日は、ばっちりの日だな」
「貴方なら、一発」
「ああ、そう思う」

「今日から俺とはゴムは無しだ」
「分かってる・・・大翔には着ける」
「でないと、ややこしくなる」
「恐らく、求めて来ない」
「あぁ」
「彩花ちゃんが好きで好きで、堪らないみたい」
「彩花ちゃんもだな」
「えぇ」
「続くかなー？」
「幼友達は最後まで上手く行く」
「だと良いが」
「ビール一杯、賭ける？」
「乗った」
「お前が勝ちそうだ」



「一つだけ教えて？」
「いいよ」
「何時分かったの？大翔の事」
「２年前の夏」
「中学２年の夏か」
「私に頼んだ１年以上も前に気が付いたんだ」
「そうなるな」
「鋭いのね。相変わらず」
「男と女の事だけは」
「いいえ、みんなよ」


「下着でオナニーしてたって」
「だろうな」
「お風呂も覗いていたらしい」
「俺でもする」
「貴方との時の声を聞きながらが、一番感じたと言っていた」
「あれだけ大声で叫べば、ヘッドホンでロックを聴いていても聞える」
「恥ずかしい事を言わないでよ」
「だったら、今日から叫ばなくすればいい」
「貴方って、やっぱり意地悪」
「ルールは守る。酔った女には手も触れない」

「あー、懐かしい・・・でも、ついこの前の事みたい」
「明日、大翔をほうって置いて、あの店に行くか」
「ええ、１年以上行って無いわ」
「天城越えを唄うか」
「やっぱり、貴方は意地悪」


「ああーイクイク、もうダメ、いぃーああぁぁぁー」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・完


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